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襲来

『アベル、駄目じゃないの!』

カレン姉さんに頭を叩かれた。

痛い。


『そうだぞアベル、可哀想じゃないか…』

『グラフィット、目が笑ってるぞ』



ユリが秋元と千田にしがみついて、顔を真っ赤にして震えている。


『悪かった、何もしないからコッチに来いよ。ユリ。』


『ホントに? 何もしない?』

『ああ、大丈夫だから』



手が2人から離れた途端、ユリの体がフワリと空中に浮かび上がった。


『見〜つけた!エレーナ姫さま確保〜!』



場違いな可愛い声が上がる。

同じクラスメートの坂口マイだった。


『え! 坂口さん? どうし……浮いてる!? うわーっ!!』

『坂口?…ユリを降ろせ』

『マイちゃん? 何してるの』



坂口の髪と目の色が青緑にかわり、ユリが引き寄せられていく。

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