からかった
俺は、ユリに話した。エレーナ姫は、光の一族の末裔で、ディエット国の王女だったこと。
光の一族の能力を、闇の王に狙われていること。
そして、ユリが見ていた夢の結末に至った経緯を。
学園の教頭であり今世でも前世でも姉である浜崎椿(カレンも魔術師)。それから、俺の親友である浅野光希(前世はグラフィット、俺と同じく近衛騎士から魔術師になった)学園の保健医も、教室に集まった。
ちなみに、カレンとグラフィットは前世では夫婦の仲である。
俺達の話を、遠巻きに聞いているのが、ユリの双子の姉の桜、ユリの友達の山本カグラ、秋元大和、千田玲人たちだ。
話を終えた途端に、ユリが桜の後ろに隠れた。
『どうした、エレーナ?』
俺が、ユリの肩に触れようと立ち上がった。
『どうしたの、ユリ?』
桜が聞く。ユリの顔が赤い。どうしたんだろうか?
『エレーナ?』
『ぼ…、僕は、男だってば、よるな変態! 確かに、夢を見続けたよ。物心ついたときからずっと、でも僕がエレーナ姫? アベルじゃなくて? マジか?』
『エレーナ姫!』
伸ばした手を…
『だから、よるな変態っ!』
叩かれた。
『ダメだよ。ユリ』
桜の手が、ユリの肩に触れた。
『アベルたちと一緒にいないと危ないかもしれないじゃない。』
『桜ちゃん』
俺は、伸ばした手を戻し、ユリを見た。
『エレーナ姫……ユリ、大丈夫。俺にそんな気は無い。至ってノーマルだ。…でも、だてに2700年生きたわけじゃない。お前を満足させる自信くらいはあるぞ』
ちょっとユリをからかった。
『秋元! 千田!』
ユリが涙目になって、2人の後ろまで逃げた。やりすぎたか?




