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言霊
『ん…、浜崎…?』
次の日、ユリの目が覚めた。
ゼロの侍女が紅茶を持ってきたので、ユリに飲ませてやる。
『僕、…どうして倒れたの?』
『言霊の力だ。』
ユリが首を傾げた。
『ことだま…』
『言霊には神聖な力がある。古来から真名信仰というのがあって、名前にも力が宿っているんだ。不確定な物が名前を持つと、確定した強い存在となる。そのためには力がいる』
ユリの首が左右に傾げている。
『ゼロという強い存在と繋がりができたから力を持っていかれた。加護を与えたり、支配もできる場合もある。これからは、うっかり名付けはしないようにな。』
『うん、わかった。』
本当に理解できたのか?と言いたくなる微妙な笑顔だ。
『気がついたようだな。名付け感謝するぞ、エレーナ姫……モグモグ』
ゼロがクッキーを頬張りながら部屋へ入ってきた。
『アベルよ、プリンとやらをもうひとつ所望する。』




