29/96
ラクシャータとの約束
『危険だ、ユリ。』
『大丈夫、僕に考えがある。』
ユリが俺の目を見ながら話す。
『ラクシャータさん、すぐにというのは無理です。僕たちは、こんな状態だし。10日後にこの場所でというのはどうですか?』
ラクシャータがジッとユリと俺を見た。
『いいわよ。それじゃ、10日後にこの場所で。』
ラクシャータが姿を消した。
ホッとしたのか、ユリの体から力が抜けた。
俺の腕のなかでウトウトし始める。
『大丈夫か?ユリ。』
『うん、ごめんちょっと無理かも…』
ユリを抱きかかえた。
『とりあえず部屋に戻って、体を休めよう。』
『ありがとう、浜崎。』
俺たちは瞬間移動で寮の部屋へと飛んだ。
ユリはベッドへと横たえると、すぐにスヤスヤと眠った。
寝顔を眺めながら考える。
魔力を吸収したことは、闇の王に伝わるだろう。




