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魔力吸収
体を飛ばされないように支え合いながら、ユリが両手を前に翳して、ひたすらに魔力を吸収している。
俺達の周りに舞い踊る小さな蒼い炎。
奇跡のような輝きを纏っていた。
『こんな……信じられない』
ラクシャータが呟いて、目の前で起こっていることに目を見張った。
仕方のないことだろう。こんなことができるのは世界でも、ただ1人ユリだけだ。
フラリとユリの体が倒れ込んできた。
『ユリ!』
『ラクシャータ…さん。…僕、本当に浜崎のことが好きなんです。お願いが…あるんですけど聞いてもらえませんか?…』
苦しそうに息を吐きながらユリがラクシャータを見上げる。
『…ふ、わかったわ。聞いてあげるわよ。エレーナ姫さま。』
ラクシャータが髪をかき上げながら、俺たちを見た。
『ありがとう…ございます。僕、闇の王っていう人に会ってみたいんです。僕と浜崎を…、闇の王のところへ連れて行ってもらえませんか?』




