メモリアルジェリー
メモリアル(遺骨)ジェリーというのがある。
ユリは、賞状書士のバイトの残りで、プラチナのダイヤモンド付きのメモリアルジェリーを買ったのだ。
浜崎にプレゼントをするために。かなりの金額だが、浜崎のためならと購入した。
『浜崎、連れて行ってほしいところがあるの。エレーナ姫のお墓』
『ああ、そろそろ行こうかと思っていたところだったんだ。一緒に行こうユリ』
浜崎は、ユリを連れて快く瞬間移動でエレーナ姫のお墓があるところまで飛んでくれた。
本当に綺麗に青い桜が咲いていた。風でハラハラと青い花びらが舞っている。
ユリは蒼い墓石に近づくと浜崎を振り返った。
『浜崎、この墓石を少しもらってもいいかな?』
『? いいぞ』
ユリは道具を使って蒼い墓石を少しだけ取った。
そして、それを持っていたプラチナのメモリアルジェリーの中に入れ込んだ。
ちょっと悲しそうな顔をして浜崎に語りかける。
『遺骨を入れるメモリアルジェリーっていうのがあるの。でも2700年も経っちゃって遺骨…ないから、墓石を貰ったんだ。浜崎』
ユリは浜崎の首にメモリアルジェリーのネックレスをかけた。
『これからも、大切なエレーナ姫のことを想って?』
『ユリ…』
浜崎はユリを優しく口づけしながら抱きしめてくれた。
『エレーナ姫と僕たちで永遠に幸せになろう、浜崎…愛してる』
『ユリ、ありがとう。俺も愛している』
口づけが深くなった。ギュッとユリは浜崎を抱き締める。
美しく咲く青い桜の木の下で、ハラハラと青い花びらが舞う中、蒼い墓石の前でユリと浜崎はエレーナ姫と永遠の幸せを誓ったのだった。




