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人質生活95日目

午後。

買い出しに行った使用人たちがタフタフリッチの町から帰ってきた。

サイモンは、レジナルドとビルに新しい算数ドリルを手渡す。

「マイナスの数の計算、そしていよいよ文字式の計算のワークです」

「…ついにここまで来たか。感慨深いな?」

「いえ、初歩も初歩ですが????」

ビルも喜んだ。

「わーい、ありがとうサイモン!」

「ビルはまだ面積の求め方の単元をクリアしてないだろ!?」

「円の面積を求めようとした瞬間が人生で一度もないし大丈夫」


サイモンの往復ビンタが飛ぶ。

「そんな学習ペースじゃ死ぬまでに等差数列やシグマの計算で血を吐くことが出来ないだろうがぁ!!」

「レジナルド様!助けてください!!」

「漸化式と確率で失禁しろ!!!!あと物理と融合し始めて絶望しろ!!!!」

「レジナルド様ぁ!!」


レジナルドは走って逃げた。


――――――――――


アリディンバリスの王城。

ブレンダン第一王子は、不安に駆られて一通の手紙を書いてしまった。

日頃のグチ…いとこのバーナビーに対する不満や妄想をダラダラと文章にし、使者に託してレジナルドへ送らせる。

誰にも言えない文句は、遠い所にいる人間に送るのが良いだろうと思った。

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