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人質生活80日目

哀れにもレジナルドに剣の試合で負けてしまったフィリップは、部屋に引きこもっていた。

「お母さまは何て言ってる?」

「フィリップ様がお可哀想と」

「…お母さまに見直してもらうためにも、どうにかしてレジナルドに勝ちたい」

「再試合を申し込みましょう」

「そんなのは恥だろう!!負けたから再挑戦させてくれと頼むのと同じだ!」

「ならもう一度、魔法での勝負を申し込むしかありません」

「!!」

「前回は土魔法で差が尽きました。ですから、土魔法を禁止してしまえば良いのです」

「それって…姑息が過ぎないか?」

「”条件を合わせる”というルールにすれば不自然ではないでしょう。互いに4つの魔法が使えるわけです」

「アイツは回復魔法も使える」

「こちらに魔法使いを付ければ良いのです。常時回復させるようにいたしましょう」

「それだ!やはり私の従者の中で一番頼りになるのはお前だな」

「…こちらとしても、職がかかっておりますので。王子様の従者を務められるということは、大変な名誉なのですから」


――――――――――


カントリーハウス。

「フィリップはどう出てくると思う?」

「対策が必要だとは思いますが、勝利の翌日なのですから。もう少しゆっくりされてもよろしいでしょう」


朝食には美味しい豆パンが出た。

ちぎって口に放り込む。

「先手を打っておきたい。というか…剣の鍛錬を続けなければ」

「それは良いお考えで。ただ、乗馬も習っておりますし、予算的に許可が出るかは怪しいですね」

「本などの教材を買って独学半分になってもいいから、剣を振る練習だけは必要だ」


壁で待機しているハインリヒが寂しそうに言った。

「バタフライナイフの稽古は…?」

「バタフライナイフに稽古なんて無いですよ!」

「落ち着けマシュー。バタフライナイフの稽古も必要だ」

「だからそんな稽古は存在しないんですよ!!!!」


――――――――――


「手紙を故郷に書かない、というのはご英断です」

「二国間の関係を刺激するからか?」

「ええ。さらに失礼ながら、アリディンバリスでのレジナルド様の”ご活躍”度合いを考えるに、家族の皆さま方からは虚言だと思われる可能性が…」


セーラの言葉に、レジナルドは激しくうなずいた。

「妹たちからはウニ葡萄のトゲのように嫌われていたんだ、俺がトーラティカの王子と戦って勝ったなんて信じてもらえないだろう。ああ、うっかり高揚したテンションのままの手紙を書かなくてよかった。お父さまにもフカしだと決めつけられただろうな。お兄さまだけは信じて………いや、どうかな。剣術のセンスが無いから剣を握ってはいけないとアドバイスをくださったのもお兄さまだし、信じてもらえる人は…」

「顔をお上げください。今日はやる事が山積みですよ」


厩舎の引っ越しだ。

馬房に新しい藁を敷き入れる。

「フォークを使う時は、絶対に足先に刺さないように!」

「わかった!」


馬係と庭師、それにレジナルドとセーラの4人で新厩舎の環境を整える。

「よいですね。馬を移してしまいましょう」


スムーズに移動してくれる協力的な馬もいれば、引っ張って引っ張ってやっと新しい馬房に体を入れる馬もいる。

頭絡を外されてもイヤだイヤだ~と言うように蹄でドンドンとレンガの床を叩いた。

「馬にも性格があるなんて、乗馬をしないと気付けなかっただろうな。発酵焙煎チョコレート号、新環境はどうだ?」


”まあまあ”とチョコレート号は返した。

「8つの馬房に、馬は7頭。セーラから見たら、中規模の厩舎としてどうだ?」

「オホホ。素晴らしい建築で、今のところは問題が無いように思えます。このまま冬を越し、そのタイミングでトラブルが無ければ、完全に引っ越せたと言えましょう」

「夏は過ごさなくていいのか?」

「ええ。冬季が問題です。完璧な仕事に見えても、積雪などで屋根に異常が起こることもございます。新築はじっくり冬を越してからでないと評価できませんね」

「そうかぁ。油絵よりも時間がかかるな。それにしても井戸は逆に近くなったし、使い勝手が良さそうな厩舎になってよかった!」


馬係もニコニコだ。

その時、クエッ!!!!という悲痛な鳴き声が聞こえた。

「あっ!?忘れていた!!」


旧厩舎に一羽で取り残されていたエピオルニスに慌てて頭絡を付け、鳥小屋まで引っ張る。

「なんだよ、もっと存在をアピールしてくれないと。案外控えめな性格なのか?自己主張しろ?」

エピオルニスは”ずっと鳴いていた”と話す。

「んっ?お前の声なんて聞こえなかったがな…あっ。余りにもうるさい騒音は、勝手に脳がミュートにしてしまうというじゃないか」

「クエッ!?」


お願い鳴きを騒音と言われてショックを受けていたが、新しい小屋に連れて行くとそれを忘れるぐらいはしゃいだ。

「クエ~ッ!」

「良かったな。馬と離れた場所だから静かだし、さらにお前用の小さな庭までついてるじゃないか。柵を飛び越えて花を食うなよ?」


エピオルニスはのしのしと動き回った。

「なんだか…恐竜みたいだな?」


エピオルニスは頭をサッ!とレジナルドの方に向け、”その通り”と古顎類こがくるいで喋った。


――――――――――


丁度昼になったので屋敷へ引っ込む。

「レジナルド様、午前中に全ての作業は終わりましたか?」

「ああ!一部の道具などはそのままだがな。肝心な馬は移動を終えたぞ…あとエピオルニスもな。4人いて4人全員に忘れられる鳥とは。哀れだ」

「空を見てください、分厚い雲ですよ」

「一雨来そうだ。さっさと仕事を終わらせておいて本当に良かった」


そう言いながらランチを取っていると、本当にポツポツと降り出した。


――――――――――


アリディンバリス、ワーグマン家の屋敷。

スカーレットは自分が不憫に思えて仕方なかった。


ユージーンがワーグマン家を訪ね、家族と共に食事をしたとき、自分も同席する予定だったのだが…どうしても気が乗らず、体調不良という事にして自室にこもっていたのだ。

食事会は和やかなムードで終わり、翌日は妹のクリスティーナがユージーンに招かれて牧場へ行った。

失敗しろとの念も空しく、そちらの食事会も盛り上がっていい雰囲気のまま終わったらしい。

父親と母親は、スカーレットの前でも構わずその話をする。

「話がどんどん進むじゃないか。まあ、結婚するにはまだ若い気もするが」

「家にとっても良い縁だもの。クリスティーナと気が合ったならそれでいいじゃない」

「クリスタル・ミンク牧場のご夫婦なら私たちとも交流があるしな。あの家族はまともだ。クリスティーナが多少アレでも…面倒を見てくれるだろう」

「一緒に過ごす時間が長くなればなるほどボロが出るでしょうから、不安ではあるけど」


サラは立ち上がって窓を開けようとした。

母親が気付く。

「過ごしやすい季節だもの、換気しなくちゃね。ホント、あなたって気が利くんだから」

「ええ、少し外の空気を吸いたくて…」

「どうしたの?」

「…ちょっと体調が悪いかも」

「大変!お部屋に戻って休んで!」

「はい、風邪だったら皆さんにうつしちゃいますし、大人しくしています」


サラは侍女と共に部屋から出ていった。

「医者を呼びましょう?」

「まあ、そうだな…」


父親も母親も、兄嫁のサラを大切にしている。

スカーレットは心の中でため息をつきながら、自分も部屋に戻った。


――――――――――


「…ユージーンに手紙を書いたから、送ってちょうだい」


スカーレットの侍女は首を振った。

「いけませんよお嬢様」

「なぜ?」

「読ませてください」

「も、もう封をしてしまったから。それに、何の権限があってあなたが私の手紙を検閲するの?」

「奥様と旦那様、大奥様と大旦那様からもご指示をいただきました」

「なんで…」

「あの人はもうクリスティーナ様の恋人なんです。もし、スカーレット様が何かするようなら…」

「いい!もう、自分で出すから!!」

「…奥様にお伝えしますよ?」

「!?」

「私が手紙を確認するのと、奥様に直接見せるのと、どちらがよろしいのか。お選びになってください」

「………」


スカーレットは手紙をその場で破いた。

「あんたみたいなクズ!明日からは別の使用人を雇うんだから!!誰か!助けて!」

「…では最後のお掃除をして出て行きますね」


侍女は細かくちぎられた手紙を掃き集めた。

「さっさと出て行きなさい!」


言われるままに部屋を後にする。


――――――――――


侍女はクリスティーナとスカーレットの母親の部屋を訪ねた。

「奥様…スカーレット様が…」


わけを説明する。

「あの子ったら。クリスティーナに負けず劣らず、良い性格をしているじゃない?」


デスクの上に紙屑を広げ、パズルの要領で復元していく。

所々読めない単語もあったが、文章はなんとなく推測できた。

「…信じられない。復縁のお願い?何故?ユージーンに魅力を感じないって言っていたのに」

「奥様。スカーレット様は…」

「スカーレットは?」

「………」

「お願い、何でも言って」

「性格が悪いんです」

「知ってる」

「今までも、クリスティーナ様に恋人ができそうになるたびに邪魔して」

「それは…世界中の姉に与えられた特権じゃない?」

「男性の気持ちが完全に自分に移動するか、もしくはクリスティーナ様が諦めれば、スカーレット様も”遊ぶ”のを止める、というご様子で…」


母親は目玉をぐいっと挙げて天井を見た。

「私だって転生させ女神様にお祈りをしているんだけど。全然あの子たちの性格を正してくれないの」

「転生させ女神様のお心は存じ上げませんが、スカーレット様の気質を放置しておけば、後々トラブルの火種となりますでしょう」

「ユージーンとの恋愛を邪魔してくる?」

「ええ」

「気持ちがわかる分、厳しく接することができないの。本当に…妹が先に結婚することにどれだけの苛立ちを覚えるか、あなたに理解できる?あの心臓が張り裂けそうな苦しみ…妬み…」

「いえ…私は妹の結婚を喜びました…」

「と、とにかく!」


母親はもう一度手紙をバラバラにした。

「何か案はない?」

「私の親族に、男好きでどうしようもないふしだらな女子が居たんです。男と見れば誘惑して…」

「ちょっと!あの子はそんな子じゃないけど!?」

「結局、教会に送られて。今では教師をしています」

「…だから度々教会での未成年への性的虐待が話題になるの?」

「精神の修行のために教会で数か月から数年過ごすことは平民でも貴族でもよくある話ですし、スカーレット様を…」

「…それは…」

「数日でいいんです。家から出ていただき、そういう場所で過ごしていただくというのはどうでしょうか?自分を見つめ直し、反省するいい機会になるかと」

「それは…アイディアとしては…悪くないんじゃない?」


――――――――――


「絶っ対にイヤ!」

「3日でいいの」

「3分だってイヤ!!」

「お祈りには行くじゃない?」

「ねえ、なんで急にそんなこと言い出すの?私、悪いことした?」


母親の顔がすっと暗くなる。

「自分の胸に手を当てて考えてみたら?」

「…」

「何か隠していることはない?」

「あの侍女、解雇して!」

「私側の親戚でもなければワーグマン家の親戚でもなくて、おばあさまの親族だって聞いたけど?本当に本気で辞めさせたいの?おじいさまとおばあさまにワガママを言ってでも?」

「そ、そこまでじゃ…なら、別の使用人と交換して!」

「条件を呑めばね。教会へ行って」

「!!」

「どうする?」

「あのスニッチおばさんを別の使用人に交代させるって約束してよ!」

「OK。数日間旅行に行くつもりで荷物をまとめてきて?」

「ううっ…!」


――――――――――


クリスティーナは爆笑しながらベッドに転がっていた。

「意地が悪いですよクリスティーナ様」

「だって…だって!!お姉さまが…教会で奉仕…プププッ!!!!」

「クリスティーナ様が王城での奉仕へ向かわれた際の事を覚えていらっしゃいますか?名誉ある出向にも関わらず、スカーレット様はクリスティーナ様のことを散々バカにされて…私、あの時の悔しさを未だに覚えています。貴族にとって王城で働けることは最高の誉れのはず。それを笑うなんてとショックを受けたのですが。今のクリスティーナ様は、あの時のスカーレット様と同じことをしてらしゃるんですよ?」

「そ、それは全然違うんじゃない?」

「どう違うんですか?転生させ女神様にお仕えするわけですから。アリディンバリス王国に忠誠を誓う気持と同じぐらい大切で、偉大なご判断だと思います。数日とはいえ、教会でお仕事をされるのですからご立派です」

「…あなたって、本当に”イイトコのお嬢様”!私たち姉妹よりも貴族っぽいんだから…」

「?」


――――――――――


夕食では大きなニュースが2つあった。

兄が少し遅れて、満面の笑みでダイニングルームへ入ってくる。

「こんな喜びはないよ!サラが妊娠したんだ!」

「!!」

「ああ………待ってたの!!!!」

「お母さま、お父さま、ありがとうございます。おばあさまとおじいさまも」


祖父はわざわざ従者にチェアを引かせ、立ち上がって孫とハグを交わした。

「ひ孫を私に見せてくれ、約束だぞ」


祖母とは座ったままハグを交わすが、なかなか放してくれない。

「おめでとう。アリディンバリス王国の未来だわ。転生させ女神様の祝福がございますように」

「感謝しますおばあさま。もちろんおじいさまも」

「何故今日は宴会にしなかったんだ?」

「それが、医者の言うことにはまだ落ち着いていないと。あと2、3か月してから妊娠パーティを開いた方が良いらしいんだ」

「当然!まずはサラの体調が良くなるまで待ちましょう」


領主であるクリスティーナの祖父はヒゲを撫でながら嬉しそうに話す。

「私もそろそろ引退して、息子に領主を譲ろうか。引退したらひ孫の面倒も見れるしな」

「ちょっとあなた、子供の世話は侍女に任せて」

「いやぁ、世代交代だ。なぁ?」

「お父さまはまだまだ隠居という歳じゃないよ!しかしめでたいな、私も祖父になるわけだ」


食卓は和やかな祝いのムードだったが、スカーレットの母親がさりげなく例の話題を出す。

「スカーレット。何かお話しすることがあるんじゃないの?」


スカーレットはため息をついた。

「私…教会へ3、4日、奉仕に行こうと思っていて」

「おお!それはいいな!」

「ぜひサラと赤ちゃんの健康を祈ってきて頂戴」

「転生させ女神様によろしく伝えておいてくれ。もう数十年お会いできていないが、きっと私たちワーグマン家を見守ってくださっているだろうから」

「ええ。結婚式の日に姿を現してくださったのが最後だったかと。我が家がどれだけ教会へ献金しているのかご存じなら、もっと頻繁にご顕現されてもよさそうなものだけどね?とにかく、市民のために貴族はボランティアしなくちゃ。教会での奉仕以上の献身はないもの。頑張ってきてね」


中でも、クリスティーナとスカーレットの兄、ヴァージルは目を輝かせて彼女を褒めた。

「それは素晴らしい考えだな。スカーレットが帰ってきたら、入れ違いで私が奉仕に行くよ!」

母親が否定する。

「今はダメ。サラの隣についていてあげないと」

「隣にいたところで何も出来ないし、すご~く昔は願い事があると祈るだけじゃなく、教会へ掃除にいったりしてたっていうじゃないか」

「それはね、人手が足りない貧乏な領地の教会が流した噂なの」

「まだトーラティカだった頃のしきたりじゃない?アリディンバリス王国では廃れた風習でしょ?」

「でも、何かせずにはいられないよ!」

「…そこまで言うなら止めないけど」


呆れた様子の母親とは違い、スカーレットは内心安堵していた。

自分の後に兄が来てくれると思うと、何となく心強い。


――――――――――


ハーパー・ネイが出した手紙は、ネイ家の領地を治める領主である叔父の元へ届いていた。

「魔法学校担当大臣!?あのハーパーが!?こりゃ一大事だぞ!!」

「魔法学校?」

「ところで魔法学校って何だっけ?」

「領主のセリフとは思えんなぁ…?」


叔父のパートナーが手紙を読む。

魔法道具を作る職人だったのだが、うっかり水グマと融合してしまい、それ以来、水グマの体に人間の意志がこもった謎生物になってしまった。

ちなみにネイ家の領地の森には、たまに水グマめいた威嚇の唸り声をあげる全裸の中年男性が出没する。

「困った時の百科事典ってな!」

「ライブラリの飾りだと思っていた。実用性もあったのか」

「1…西側の小国発祥の文化で、魔法使いの養成校。魔法の訓練・研究をする、施設と生徒と教師のセット」

「なるほど」

「2…モルリヴァール発祥で、トーラティカにもある学校。魔法が使える貴族の人間が通う学校。経営学部、国防学部、領地運営学部、音楽部、教育学部、医学部…」

「ああ~聞いたことあるな。わざわざモルリヴァール語を学んでみんな留学に行くところだ」

「いや、手紙をよく読んでみろ。魔法使いの育成と書いてあるぞ」

「じゃあ造るのは”1”の、魔法使いの養成校ってワケか…家庭教師をつければいいだろう?」

「国王様と王国議会が決めた事だ」


手紙には詳細な情報が…書かれていなかった。

「魔法石の採掘場跡!?最高じゃないか。あの土地の有効な利用方法をずっと探していたんだ」

「しかも、レジナルド第二王子様の私物を保管する資料館を作る、ってあるぞ!こりゃ莫大な予算が…予算が………えっ?」

「1億ゴールド?」

「整地代かな?」

「それにしたって少なすぎだろ!?」


正式な手紙の他に、封筒にはハーパーがこっそり書いたやましい内容の便箋が紛れていた。

「おじさんへ。私の計画を読んで、ご検討ください…」

「…」

「………」

2人は顔を見合わせる。

「最初に建てるのは中規模の邸宅でいい!?部屋の数も10あるかどうかでいい????」

「まず手を付けて、既成事実を作ってしまおうという作戦だ。さすが我が姪!頭が回るな」

「オレは水グマの体になっちまってから頭を好きに回せなくなったんだよ。僧帽筋がゴリゴリすぎて…」

「物理的にじゃない!いやいやそれにしたって、最初の生徒は4人でいいって…その規模の施設を…学校って言えるのか?」

「先生も適当に魔法の家庭教師を探してくれって書いてあるが…初年度のシラバスはシラバスの作成!?」

「物事の概念が根本から変わるな。コロンブスが卵を立てた時の逸話を話してやろう」

「ナーロッパにもコロンブスっているんだろうか?」

「学園長は…ハーパー自らが就く、と」

「責任を取ろうという姿勢は素晴らしいが…」

「ハァ。とりあえず建築会社を探して、それから教師&生徒探しだな?」

「たった1憶で整地と上物うわものを!?」

「今度ビッグなビジネスに育てていくんだ!多少の自腹があってもいいだろう!!」


本来なら学校とは別に寄宿舎を作らなければならないが、ハーパーは経費節約案としてそれらが一体になった貴族の館のような家を提案していた。

また、ノウハウを持った教師を西側の大陸から招けばいいものを、適当に現地の家庭教師で済ませようとしている。

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