人質生活30日目
朝。
トーラティカの王城から馬車が出て2時間ちょっと。
上級使者…を騙るフィリップ王子とその護衛は、巨大なヒザの上にあるカントリーハウスに着いた。
「ようこそ上級使者様!今日のような天気のいい日にお迎えできて嬉しいぞ」
「おはようレジナルド様。もうすっかりトーラティカ語が話せるようになったんだね?」
「ああ。通訳のマシューは良い教師だし、使用人達も俺の言語の修得に力を貸してくれている」
「それはよかったね。ところで、教会で魔法の素質を確認したそうじゃない?5つの適性があるって聞いたんだけど…?」
「ああ。俺のおばあさまも5つ使えたし、王族ならそれほど珍しくもないだろ」
フィリップは怒り、嫉妬、不満などが混然一体となった感情から、グッとこぶしを握った。
「…どうだろう?魔法がどれぐらい使えるかテストしてみない?”相手を倒れさせた方が勝ち!”っていう勝負があるんだけど…魔法の適性を知ってまだ数日のレジナルド様には辛いかな?」
「それはいいんだが、頼みがあるんだ」
「おっと、ナイスタイミング!僕からもお願いがあるんだ。実はね…」
フィリップは、アリディンバリスでレジナルドをモデルにした演劇が上演されている事を伝える。
「それを止めさせてくれと、王家に手紙を書いてほしんだ」
「…あいつら、俺を思ってそんな演劇を…!」
「ちょっと!何感動してるんだよ!?」
「うん?ああすまない、多分だがその劇場の支配人とは旧知の仲だからな、つい…」
「どうかな、僕からのお願いを聞いてくれる?」
「…その前に、俺の頼みを伝えておかないとな。以前、新聞を読ませてほしいと頼んだのを覚えているか?」
「ダメだよ」
「一部でいいんだ。いや丸ごとの一部じゃなくて。ややこしいな?新聞全体を寄こせとは言わない。上級使者様が”読ませてやってもいい”と判断した切り抜きだけでもいいから、何か生きている情報を読みたいんだ」
「ふぅん…」
フィリップはアゴを撫でた。
王子、つまり自分の似顔絵が乗っていない記事なら見せてもいいかと判断する。
「いいよ。じゃあ、”相手を倒れさせた方が勝ち!”を始めようじゃないか?」
レジナルドとフィリップは庭に移動した。
お互いに距離を取る。
マシューが苦虫を嚙み潰したような顔で止めた。
「ま、万が一、上級使者様にお怪我などあったら大変なことに…」
「ワハハハハハ!僕じゃなくて主人のレジナルド様の心配をしたらどうだい?”相手を倒れさせた方が勝ち”なんだよ?ちょっとぐらい強く…」
フィリップの手には風が集められる。
「強く地面に叩きつけちゃうかもしれないだろ!?」
ウィンドカッターは真っすぐレジナルドに向かっていく。
レジナルドもウィンドカッターを使い、フィリップのそれと相殺した。
「…は?」
シン…と風が散る。
「なかなかのものだろう!」
「今、何をしたの?」
「上級使者様が使ったウィンドカッターと、大きさ、威力が同じものを撃った」
「…いきなりそんなことできるわけないでしょ!?」
フィリップは焦りと共に、手のひらに水を集める。
「風より威力は強くなっちゃうけど…悪いね!痛い目を見て、実力差を思い知ってもらうことが目的だからさ!ウォータースプラッシュ!」
水が勢いよくレジナルドへ向かって飛んでいく。
レジナルドは同じく水魔法…ではなく、水魔法と風魔法と合わせて氷を作った。
レンズや中華鍋のような形の氷のカーブが、滑らかに水をはじき返し…その水はフィリップの足元にかかった。
「うわっ!」
思わずバランスを崩し、フィリップは尻もちをつく。
「よし勝った!」
「ま、待って!今のは違うだろ!?」
「ん?相手を倒れさせた方が勝ちって…」
「いやいやいやいや!!!!僕が倒れたのは自分の魔法で転んだだけで、レジナルド様の魔法で倒れたわけじゃないから!」
苦しい言い訳である。
「…まあ、それもそうだな」
フィリップは泥水がついたまま立ち上がり、手に炎を集める。
「これは調整を間違えると大怪我させちゃうから、本当は使いたくなかったんだけど…僕を本気にさせた君が悪いよね!ファイアボール!」
レジナルドに火の玉が飛んでいく。
すかさず水のキューブを出して、ジュッ………と火を水で消す。
「おお!流石上級使者様!風、水、火、もうこれで…3つだな!マシューと同じ魔法が使えるのか!」
「フッ…バカにするなよ…!あんな爵位が低い貴族と僕が同じなわけないだろっ!!」
フィリップは手に光球を浮かべる。
「目を眩ませて、その隙に転ばせてやる!ライト!」
地上にもうひとつ太陽が出来たような明るさだ。
辺りは眩しさで包まれる。
戦いを見守っていたマシューや王子の護衛は、思わず腕や手で目を覆った。
が…それはフィリップも同じことだった。
自分が放ったライトが眩しくて目を開けられないので、レジナルドがいると思しき場所にウォータースプラッシュをぶつける。
バシャっ!バシャっ!バシャっ!バシャっ!バシャっ!バシャっ!
「ハァ、ハァ…や…やったか!?」
ライトを小さくして目を開けると、前にはレジナルドの姿が無い。
「なっ!?」
その時フィリップのヒザの後ろに衝撃が加わり、フッ…と上体が沈んだ。
「!?!?!?」
フィリップは背中から後ろへ倒れてしまった。
そんな彼をレジナルドが上から見下ろす。
「ワハハ!上級使者様、俺の勝ちだな!」
「ぐっ…!?い、いつの間に後ろに…っていうかヒザカックンしただろ!?危ないじゃないか!?」
「目が眩んでいる間にウォータースプラッシュを食らわせようとする方が危険だろ!」
「………っ!ど、どうやって背後に回り込んだんだ!」
「地面に潜った」
「な!?」
屈辱だった。
唯一フィリップが使えない魔法、土魔法が勝敗を分けたのだから。
「じゃあ約束通り、切り抜きでいいから新聞をくれよ?」
「…クソっ!わかったよ!」
「ああ、それとな」
「?」
レジナルドはフィリップの横へ移動し、彼の手を取って身を起こすのを助けた。
「安心しろ。劇場の支配人に直接手紙を出す。劇の内容を変更させろとな」
――――――――――
モルリヴァールの王城。
「おお、これが”溺死王のデスマスク”のレプリカか…!」
モルリヴァールの王族のひとりが、アリディンバリスの王城から盗まれたオブジェを手にしている。
闇オークション会場の支配人は、良い品が手に入りましたので、直々に…と王族相手にセールストークをかます。
「なる程な。確かに質はいい。5年ほど前、ある美術商が”溺死王のデスマスク”のレプリカを持ってきたのだが…ただ水の魔法石が埋め込まれているだけで、まるで粗悪な品だった。仮面から手に水が滴ってきたのを覚えている。しかし、この模倣品はどうだ!ねっとりと部屋の空気が湿り出したではないか。この不吉な感覚、これぞ本物の呪いを模した逸品と言えるだろう!」
「一度、別のレプリカをご覧になられたニール様になら、この品物の素晴らしさを感じ取っていただけると思っておりました」
「…手元に置きたい。いくらだ?」
「残念ながら、持ち主のアリディンバリス第二王子は隣国の人質となり、このように贅沢なレプリカは二度と製作されることがございませんでしょう。それを踏まえると…」
「”進入禁止の円錐オブジェ”は1100万ゴールドだったと聞いている。赤い石から掘り出された、何とも独創的な彫刻だったようだが…」
「さすがです、もうお耳に入れてらっしゃるとは。この溺死王のデスマスクも同じぐらいの値段でお引き取りいけると幸いです」
「………わかった」
ニールと呼ばれた貴族はヒゲを撫でた。
「このクオリティの模倣品なら自慢できるだろう」
「もちろんです。しかし、流出した盗品ですので、くれぐれも秘密を守っていただける方々にのみ、ご披露を…」
「わかっている」
そう言うとニールは使用人を呼び、部屋の高い位置にこのレプリカのオブジェを掛けさせた。
――――――――――
アリディンバリスの王城。
使用人2人が大胆に盗みを働く。
「ねえ、この器に水を足せって言われてるけどさ、あんまり減ってないよね。なんで毎日継ぎ足せって言いつけられたんだろ?」
使用人達はそそくさと部屋から出て行く。
シーツにはまた山盛りの絵画が隠されている。
――――――――――
レジナルドが図書室に入ると、使用人2人が掃除していた。
「あっ、レジナルド様」
「お部屋をご利用されますか?」
「いや、本を取りに来ただけだ…ところで今、執事の話をしていたようだが?」
「はい。執事のハインリヒさんは仕事熱心だという噂話をしていました」
「ほう?」
「食料の在庫管理はシェフやコックにお任せの執事も多い中、ハインリヒさんはきちんと管理していらっしゃるんです」
「へぇ」
「”以前勤めていた屋敷で執事はどんな仕事をしていたのか”と聞いて回って、使用人みんなの理想に執事になろうと頑張っている姿が素敵ですよね」
レジナルドの頭に小さな疑問符が浮かんだ。
「しかし、それって執事の振る舞いや仕事を知らぬ者が、執事を演じようとしているみたいだよなぁ…?」
「まさか!ハインリヒさんは”How To 執事”や”執事 一問一答”みたいな参考書をたくさん読んで、日々仕事を見直されているんです」
「ええ。何の執事違反も犯していないのに、初心執事者講習を受けに行ったりしてるそうで」
レジナルドは首を傾げた。
「執事免許はゴールドなのか?」
「さぁ…?あらためて見せてくださいというのも失礼ですし、考えた事もございませんでした。カントリーハウスは王家にとって重要な屋敷ですし、交換人質…えっと、レジナルド様のような身分の高い方にお仕えできる執事ですから、当然ゴールド免許だと思うのですが…」
もうひとりの使用人がエキサイトしている。
「実は私も執事免許を取ろうと頑張ったことがあるんです。でも実技練習で詰みました。現実じゃあり得ないようなクネックネな廊下やクランク廊下を、お茶を持ちながら歩かなきゃいけなくて」
「御者の実技はどうでした?坂道馬車発進は?」
「あれは出来ました。でも縦列馬車駐車が意味不明で…ポール何本目の所で手綱を切れとか言われても、実際の道で役に立つんか~いって内心ツッコみましたね」
「いや、目印教習もあれはあれで意味があるみたいですよ?要は馬車と馬の動かし方を教えたい訳なので…」
使用人の会話はもうレジナルドの頭に入ってこない。
執事を装う必要があって、素人が演技しながら屋敷に侵入している。
そんな気がして恐怖を感じた。
――――――――――
トーラティカの王城。
二国間交流事業を任されている臣下に、手紙が届く。
「”アリディンバリス側からは、演者、スタッフ、通訳の合計40名がトーラティカへ向かう。公演の日程はそちら側で決めていただきたい。滞在期間の宿、食事、移動費、雑費、馬の草代などは全てそちら側で負担していただきたい”…ぐっ!」
手紙をクシャクシャにして火魔法で消し炭にしてやりたい気分だったが仕方がない。
来る人数も40名というまあまあ常識的な数字で収まっているので、文句も付けられなかった。
またトーラティカの先王が”ぜひ祖国で上演してもらいたい”とワガママを言った結果の二国間交流事業なので、費用をこちら側で負担するのは当然の事だった。
「とはいえ、しょうもない演劇のためにダラダラと居られるのもアレだな…」
女性の臣下はため息をつき、侍従長と使用人長を呼んだ。
相談した結果、民間の劇団なら市街にある宿屋でよいが、アリディンバリスの王宮演者なら、やはり王城に滞在してもらう必要があるとの事だった。
上演が1回だけではさっさと帰ってくれの意味になるので3回上演してもらい、大広間で王族、貴族に見てもらうのがいいだろうという結論になる。
さっそく侍従長が王城の空き部屋を確認した結果、晩餐会前なら部屋数は充分足りるようだ。
「よしよし、何とかなりそうだ」
手紙を使者に託し、ホッと一息つく。
――――――――――
トーラティカのカントリーハウス。
レジナルドは午後からさっそく手紙を書いていた。
アリディンバリスから来た手紙をしげしげと眺める。
「…指輪の事だが…結局、”送ってくれないのだな。わかった、理解した、納得した”と返信しなければならないのが癪だ…俺の財産なのに!」
「そうかもしれませんが、何か一言触れる必要はあるでしょうね」
「ぐむむっ…!なら、”俺は新しいコットンキャンディ花が埋め込まれていないリングを作る”って書いてやろうかなぁ?」
マシューがふむ、という表情をした。
「作る、とはっきり書いてしまうと、こちらの財政に負担をかけていると思われるかもしれません…。レジナルド様の評判をこれ以上落としたくないですし、言い方を変えましょうか?」
「言い方にトゲがあるな?何だ”これ以上”って!元から落ちてたみたいじゃないか!」
「金遣いの荒さは他国にもその名をとどろかせていましたよ?」
「………」
2人で腕組みして考える。
「適当に”やっぱりこちらの手元にあった。荷物の中に混ざって持ってきていた”ぐらいの事を書いてやるか!」
マシューは笑った。
「なるほど、それならレジナルド様がトーラティカの舞踏会でそのリングをつけていても納得できますね!」
「ああ、捨てゼリフのようだが、俺のやさぐれた気持ちは伝わるだろう」
「向こうの顔を立てた謙虚な姿勢だと感心されるかもしれません」
レジナルドも笑い返した。
忘れずにもう一通の手紙を見せる。
「これは?」
「”ふとっちょ王子”の公演についての手紙で、直接、劇場の支配人に宛てたものだ。別の脚本案が入れてある。脚本を変更させれば、公演を辞めさせる必要もないだろう?演劇に関わる人間も、上演を中止するより内容を変更して続ける事を望むだろうしな」
適当に蠟封をして、2階に滞在している使者に渡した。
今日はもう日が暮れかけているので、仕事は明日でいいと伝える。
「おっと、そういえばなマシュー。俺は剣の練習が必要だと気付いたんだ」
「ほう!」
「今回は魔法だけだったからよかったが、もし上級使者様が剣を持ってかかってきたら、俺は対応できなかっただろう」
「確かに、剣の練習は貴族や王族の嗜みでもありますし…」
レジナルドはあからさまに不機嫌な顔になった。
「も、申し訳ありません…ですが、今から始めても恥ずかしくありませんよ!」
「うむ。アリディンバリスにいた頃はお兄さまのアドバイスで剣を握らなかったが、今なら自由に始められるな…そうだ、お前が教師になってくれれば話は早いぞ?」
「はは!教えられるだけの技量がありませんよ」
「そんな事は無いだろう。マクデブルク一角獣が出た時、みんなを守ろうとしたお前の姿は立派だったぞ」
「そ、そうですか…?」
マシューは照れながら頭を掻いた。
しかし、あの時の自分の引けた腰、震える腕を思い出して、ブンブンと頭を振る。
「使用人の中にも刃物の扱いが得意な者がいるかもしれません。聞いておきましょう」
――――――――――
場所は変わってアリディンバリス。
侍従長となったエイデンは忙しい一日を過ごした。
と言っても初日は挨拶回りだが。
ひと通り終えると、いよいよお楽しみのレジナルドの部屋へ移動する。
もう彼を邪魔するものは何もない。
あとはコッソリと絵画を盗み、売り捌けばいいだけだ。
周囲に人目が無いことを確認して室内に入ると、空気の乾燥が収まっている事に気付く。
「水を入れさせたのは正解だったな。呪われた水筒があっても…ん?」
エイデンの顔から血の気が引いていく。
棚に呪われた水筒が無い。
「???????????????????????????」
それだけではない。
絵画がごっそり盗まれている。
動揺して、その場で足踏みをして体をぐるぐる回転させた。
「………使用人達か?」
とはいえ証拠がない。
さらに大きな問題があった。
自分の日記…もとい泥棒計画手帳は第一王子に見られている。
ここでさらなる窃盗が起き、さらにそれに気付いたのがエイデン本人とくれば、怪しさは満点だ。
「…私の侍従長としてのキャリアにも影響が出るだろう…グッ………!!!!」
握りこぶしをブルブルと震わせる。
ガバ推理の第一王子はいとこたちを疑っており、絵画も消失していると知られれば、国王も巻き込んで王家が混乱することが予想できた。
そうなれば責任の所在はやはり家財を管理する侍従長にある。
八方ふさがりだ。
「…せめて、警備をつけなければ!」
エイデンは王城の警備の兵士に声をかけ、ひとりをレジナルドの部屋の前へ移動させた。
兵隊長の許可を得た訳ではないが、こんな時には侍従長の立場が役に立つ。
すぐに持ち場を変更させ、スムーズに24時間の警備体制を整えた。
――――――――――
トーラティカのカントリーハウス。
ダイニングルームで夕食を取っている。
レジナルドは執事のハインリヒに話を振った。
「ハインリヒ、お前はこの屋敷を任される前まで、どこで働いていたんだ?」
「…」
隣りで一緒に食事をしているマシューの動きがピクッと止まる。
執事は薄っぺらな嘘を吐いた。
「実は、ちょっと頭を打ってしまって…」
「えっ…」
「過去の記憶が無いんです」
「は?」
典型的な嘘である。
隣りのマシューがむせて、ゴホッゴホッと咳をした。
「…あのな、俺は、お前を兵士に突き出したりしない。だから、罪があるならここで話せ?」
「脱獄の1つや2つ、大目に見てくださいよ」
「そっちじゃない。元々居た執事をを殺して、成り変わっていないか?」
「…誰かに目撃されていたんですね?」
マシューがスープ皿を割ってしまった。
「違うんですよレジナルド様、誤解なんです」
「怖っ、やっぱ兵士に報告するわ?」
「私が殺してしまったわけではないんです。おじいさんが道で倒れていて、”どうしても執事の仕事をやり遂げなければならない”と言いながら私の腕の中で息を引き取ったのです。これも何かの運命、私が代わりに執事として働こうと決心し、今ここに居ます」
「それを聞いて信じるヤツがいると思うのか?」
「じゃあ逆に私が言ったことが嘘だと証明できるんですかぁ~~~????」
「怖っ…無敵の論法じゃん…」
――――――――――
アリディンバリスの暗闇の中。
クリスティーナが絵画を女に引き渡す。
女はゴールドの入った袋を手渡した。
「まだ私の事、信用できないだろうからさ。とりあえず絵画1枚につき20万ゴールドを渡しておく。今から店に行ってくるから。売り上げは8対2でゴールドを分け合おう」
「私も付いてく」
「ダメだってお嬢さん。あんたが食い物にされないように私が仲介してあげる。信用してってば!」
こうして、今では高値で売買されている有名画家の絵画を安く買い叩き、女は闇から闇へと消えていった。
クリスティーナの手には絵画5点を売った100万ゴールドが握られている。
当然、何時間待っても女は戻らかった。




