酸の嵐
意識を取り戻した加藤。
そばで倒れていた大塚を抱き起こした。
「おい、どうなってる。アイツは誰なんだ。お前は何を知ってる。答えろ!」
大塚のほっぺたをペチペチ叩くが目が覚める様子はない。
「なんなんだアイツは。どこへ消えた。くそっ」
ペチペチペチペチ。
「んごぁ?」
「やっと起きたかくそったれめ!」
「ンあ!お前は加藤!」
「大塚、お前もさっきのやつとグルなんだろ。あいつはどこにいったか早く教えろ」
「知らねえよ!俺もやつに殴られた!見ろパイプ椅子で殴られたから鼻血が出てる!」
確かに。
「俺はやつにカードを売ってただけだ。深いところまでは知らない」
手がかりはこれでなにもなしか。
「・・・俺は取引相手のことを何も知らなかったが、やつなら知ってるかもしれん」
「誰だそいつは」
「そもそもの紹介者だよ。この学校の生徒でそいつの名は───」
戻って体育館。
高杉 LP1250
手札2枚
場 裏守備2体と細菌感染
織田 LP450
手札0枚
場 守備表示の勇気の砂時計とキャノン・ソルジャーと血の代償
デッキトップはコカローチ・ナイト
「ドロー!」
ターンプレイヤーは高杉。
これで手札は3枚。
スタンバイフェイズ時に細菌感染の効果発動。勇気の砂時計の攻撃力はさらに300ポイントダウン!
勇気の砂時計 攻撃力1600 → 攻撃力1300
「織田、俺はお前と西野の戦いを見ていたんだ。それであんな勝ち筋があるって事にとても感心したんだ」
「突然なんの話だ?」
「それが印象に残っていたんだよ俺は」
高杉はあるカードを場に出した。
「げっ!ソイツは」
魔法カード 酸の嵐
「この酸の嵐は場の全ての機械族を腐食させて破壊する。キャノン・ソルジャーはおしまいだ」
「くっ、あんのキャノン・ソルジャーが一体やられたくらい・・・!お前には勇気の砂時計すら突破できないだろ」
「それはどうかな?」
「なに!?」
「俺が前のターンに守備で伏せたこのモンスター、表にする!」
人喰い虫
「リバース効果!表になった時にモンスター一体を破壊する!勇気の砂時計を攻略!!!」
「ななななな、なななにィ!!!」
手札0かつライフが500未満の織田はもはや完全無防備。
血の代償で壁となるモンスターの召喚さえできない。
「俺の勝ちだな織田!」




