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わざとらしい

「決まった・・・・」

国枝が勝利を決めた。固唾をのんで見守っていた観客たちがドッと湧き上がる。

「いいデュエルだったな。また君と戦いたいよ」

握手を求める国枝。彼はどこまでもイケメン対応するつもりだ。

ここで無下にするのも顰蹙を買いそうなので応じる川野。

「おい、次高杉の番じゃないか?」

村野に言われてはじめて気づく。

トーナメントはいっしゅうしたのだ。

高杉の次の相手、織田成道。

実力者の西野を破ったダークホースとされている。

予選ではキャノンソルジャーを主軸としたデッキを使っていた。

キャノンソルジャーに落とし穴を使うのがポイントとなりそうだ。

キーカードさえわかれば対処のしようはある。

織田はすでに席についていた。

高杉を待っている。

「じゃ、行ってくるわ」

「おう、勝てよぉ高杉」

1回戦不戦勝だった織田は物足りない表情をしていた。

それもそうだろう。相手と相対することもなく勝者となったのだ。

勝った気はしないだろう。

席についた高杉を見て織田は反応を見せた。

「お?確か俺と西野が戦っていた時に見ていた奴じゃねぇ~か~?」

覚えていたようだ。この記憶力デュエルで厄介にならないといいが。

「そうですよ。織田さんと西野さんの戦い、拝見させてもらいました」

「へぇ~~~、じゃあ俺が使うデッキも大体は把握してるということかぁ~。嫌だな~~~知られてるなんてよォ~~」

このわざとらしい口調。自分が勝つという絶対的な自信あってのものなのか。

「ラスト間際しか見てないですけれど、だいたいわかりましたよ。あなたの戦術」

「おォォ~~~。こいつぁひでぇ~~~戦う前に負け確定じゃねぇかぁ~~~?」

身振り手振りが大げさすぎる。掴みどころのない奴だ。

このタイプの人間はモンスターで殴ってくる普通のデッキは使わず変化球的なデッキを使うはず。

キャノンソルジャーデッキのままだ。

あのデッキで勝負してくるに違いないな。

「へへへ、そうとも俺はキャノンソルジャーデッキでいくぜぇ」

偶然だろうが、心の中を見透かされたかのようだった。

「事前に使用デッキが知られていても勝ちを拾えるから効果的なんだぜ。お前に俺は倒せん」

「調子にのってでかい口を叩くと、あとで恥をかくことになるぜ」

思わず言い返した高杉。

奴は掴みどころのない印象を与えてこちらを動揺させる気なんだ。

奴に飲まれてはいけない・・・!!!!

高杉の二回戦進出を賭けた運命の一戦の始まりだ!!!


「デュエル!!!!」


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