表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
52/82

52  生きた証

 都民ホールでのライブは大成功だった。

 終わった時、私はたくさんの人に握手を求められた。

「ヒビカちゃん、お疲れ様―、次のライブ決まったの、ねえ、何処だと思う?」

「何処ですか?」

 マネージャーの佐野さんは男性なのに、仕草も言葉も女っぽい。

「聞いて驚かないで頂戴! 何と首都ドーム!」

「‥‥‥‥」

 都民ホールも大きかったけど、それでも収容人数、千人。それと比べて首都ドームは六万人‥‥規模が‥‥桁が違う。考えるだけで何だか頭がクラクラしてきた。

「あ、大丈夫ぅ、ヒビカちゃん? 忙しいのは分かるけど、体も大事にするのよ。今や、このプロダクションはヒビカちゃんでもってるようなものだからね」

「あはは‥‥善処します」

 もう笑って誤魔化すしかない。

 そして、いよいよ‥‥ドームでのライブ。

 ついに来る。

 夢に見た、自分の歌をたくさんの人に聞いてもらう事‥‥それが手の届く距離まで来た。

 それで何かなるわけじゃないけど‥‥でも、リアルで十五歳だった私が、心の底から望んだ夢。それがあったから病院の小さな窓を塗りつぶしてこれたんだ。

 絶対に‥‥絶対に成功させてみせる!

 それが、私の生きた証なんだから!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ