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17 空席の意味
翌日、登校したリシャンは、隣の席が空いている事に気が付く。
昨日までは確かに女性徒のアバターがいた。それは確認している。
「隣にいたコはどうしたの?」
前の席にいた男子に聞いた。
「え? そこはずっと空いてたけど」
「‥‥そう?」
「そうだよ」
「でも不自然に思わない? このクラスだけ、女子の数が極端に少ないのは?」
「それも少子化の影響なんじゃないかな」
「‥‥‥‥」
それ以上、聞く事はしなかった。聞いても無駄なのは分かっている。
行方不明になったわけでもなく、初めからいなかったという認識なら、特段、彼が気に掛ける事もない。
この事は、後でクロウに調べさせればいい。とは言っても、前と同じで原因不明と言われるに違いないが。
「‥‥それにしても‥‥」
リシャンは空いた隣の席を睨む。
外部からの進入が全く検知出来ないとは、相手はどれほどの手腕を持っているのだろうか。
そうしてるうちに授業が始まる。
全員が席についているはずだが、あちこちに空席が目立つ。データごと消えたのは全て女子生徒だ。リシャン以外に女子は五人しかいない。次に消えるのもこの五人の誰かなのだろうか。それとも‥‥。
「‥‥ふふ」
意外に目立つ事は有効だったかもしれないと、リシャンはほくそ笑む。




