149 鎌を向けた再会
「久しぶりですね、お二人とも‥‥」
シャオティンは笑みを浮かべているが、それが本心からそうしているとは思えなかった。
=おお、シャオティン! まさか本当にまた会えるとは!=
“UGAAAA!”
「‥‥‥‥どういうつもりか知らないけど!」
大振りに鎌を振り上げてきた顔無しリシャンを鎌ごと両断する。
「挨拶なんてしてる暇なんてないんじゃない⁈」
宙に浮かんだ状態で足を軸に鎌を大きく回転させる。
同時に二体の顔無しの胴が切断されて消えた。
「それとも、あなたも敵?」
鎌をシャオティンに向ける。
レイブンの話を聞く前までは、問答無用で切りかかっていた所だが、それは事情を聞いてからでも良さそうだ。
「‥‥ふふ‥‥じゃあ、とりあえず落ち着ける所まで行きますか」
シャオティンは笛を口に当てた。
静かな旋律が辺りに流れる。もちろんここは眼下の人々にはそれは届かない遥かな孤高だ。彼らが気が付く事はない。
“GII‥‥”
近くにいた顔無しが呻き始める。直後、鎌を放りだして落下していった。完全に落下する直前、光の球になって弾けて消えた。
すぐに二体目、三体目が同じように落ちて行った。
“U‥‥GAA!”
シャオティンの背後から別の顔無しが迫ってきたが、頭を何かで撃ち抜かれ、その場で四散して消えた。近づいてくる顔無しは次々と討たれていく。
“U‥‥‥‥”
刺さっているのは矢だった。近づく顔無しは、矢の雨で撃ち抜かれていった。
「‥‥‥‥まだいる」
弓をつがえた赤い袴の女性が、平坦な声で呟く。彼女は何も持っていない手を弓に沿えて振り絞ると、いつの間にかその手には矢が添えられていた。
「‥‥‥‥」
彼女が指を離す。矢は前方にいる集団の前で三本に別れ、三体の別の個体に命中した。
“OOOO!”
今度は頭上から襲ってきた。
“邪魔なん!“
小さな赤い竜巻のようなものが、その集団に突っ込んでいった。中央を抉ったあと、バラバラになった顔無しが次々と胡散霧消していく。
その竜巻が戻ってきた。
「まだいるなん!」
動きを止めると小学生か中学生ぐらいの小さな女の子だった。両手に小太刀を持ち、ニコ‥‥と笑っている。
「では、そろそろ行きましょうか」
シャオティンがそう言うと、二人は同時に頷いた。
「ちょ‥‥誰?」
「彼女達は仲間です」
「仲間?‥‥ヴァイアスの!」




