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138 手をつないだ理由(新たなリシャンside)
「はい」
「彼氏の具合はどうですか?」
「‥‥‥‥問題なさそうです」
外傷はない。
「そうですか、では、悪いですが、そこから連れていってもらえますか? 次のお客さんが待っているので」
「もし具合が悪いようでしたら救護室もあるので、そちらに行ってください」
「はい」
リシャンは日高俊夫の腕を肩に回して近くのベンチまで連れていった。
「‥‥う‥‥」
「大丈夫?」
「平気平気‥‥でも驚いた。あんなに回るなんて‥‥機械の故障かな」
そう言いながらも嬉しそうだ。
よく分からない。
「じゃあ、次に行こうか」
特に体調が悪そうでもなかったので、リシャン達は次の乗り物の場所へと移動した。
「観覧車‥‥」
リシャンはそれを見上げた
ただ上にゆっくりと昇っていく箱に乗っているだけで、それの何が面白いのかが分からない。それでも日高俊夫はとても嬉しそうだ。
「‥‥フフ」
自分でも気が付かないうちに笑っている。それが面白く感じ、また笑った。
「では乗りましょう」
リシャンは日高俊夫の手を掴んで引っ張った。
「!」
一瞬驚いていたが、リシャンのその手を握り返した。
「ははは‥‥」
「‥‥‥‥」
二人は同時に箱の中に入った。




