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エルドラ ep.1

――――――夜の時間。あの時の事を思い出していた。


 できるだけ新鮮な水を採取してきたつもりだが、時間は夜になっている。この時間の水はあまり触れる事は身体にもよろしくは無い。


「……まぁ。たまにはいいだろう、こういった時ぐらいは」


 夜の水は病気の原因にもなりやすく、夕方以降の水分摂取並び水分の仕様は控えるように言われている。ここ、外にある簡易的な流し場で私は洗濯をしている。

 来る前にマナの服を剥ぐときに奏に止められると思ってもいたが、それ以上に驚きは彼女の意識を向けていた。

 マナがせっかくこの場所にたどり着いたんだ。少しでも知らない場所での身動きのとれなさより、過ごしやすさを念頭に置いてやりたい。

 旅の汚れを落とすとはいかないが、できる限りの洗濯をしてあげたいものだ。彼の衣服を軽く洗いながら安堵していた。これは一つは奏に会えてだいぶ気持ちは楽なものに他ならない。

 ここを出てから数日。ここに無事戻れたが、今回の動きは私の中で心身ともに疲弊していた。

 改めて思うが、私には荷が重すぎていたのかもしれない。エルフの里での一件に、そこでのもめごと――運が良かったとはいえ亡霊からの逃走。途中での事件。

 それらは偶然にもこの短期間で起きている。自分の中では精神的にも衝撃的なものだ。

 

「身に会っていないというか、身に合わなくても仕方ないともいうか」


 本来の私の性格は、今の私と変わらない。前向きなだけだっただろう。

 だが、その気質は交渉が得意な人間ではい。エルドラとして頑張る中でどうしてもこの立場にそった頑張りは必要になっている。

 理解はしているつもりだ。主に頼まれれば、その範囲での役割は想像以上に無理難題を解くように、苦労を見せる。その都度心のほうは疲れを覚える事が多い。


「元から肉体仕事や、鍛錬が一番の平穏なのだろうな……」ふと過去を思い出す「だが、どれも心が疲れるものだな」あまりいい事ばかりではないし、どちらも疲弊はしやすい事ばかりだ。


 暗くなる私を月明かりは、相変わらず綺麗に手元を照らし続ける。何処か遠くへ赴きたくなる。遠くから聞こえる人の声や、獣の声は私を動かしそうだ。


「そういえば……あの日は、もう少し月明かりが強かっただろうか?」




  ◇ ◇ ◇



――森の中、あの大きな獣と彼女に出会った。


『ちょうどいいわ。あなた、やり残したことはある??』



 ◇ ◇ ◇


 今でもあの言葉を覚えている。その言葉が主との契約の始まりでエルドラとしての始まり。時間の無い私には考える余裕はなく、今はそれが正しいのか判断はしずらかった。

 だが、きっとよかったんだろう。


 そんな二人が、まさか一方が命を奪うとは思ってもいなかった。始めは安心してみていた私は、ただその行為が終わるまで驚きで動けはしなかった。


「あの時。あの後で私は何と声をかけてあげるべきだったろうか?」


 ふいに思い出す温かい記憶。何時もそこにある奏との記憶。こういった時の、奏のような器用さはうらやましかった。


 彼女のように私は声がかけれるのだろうか。

 いまだあの行為に意味は解らない。彼女は私にそれらに対して本来の多さを語ってはくれない。そんな謎の多い彼女にどんな言葉もかけても、彼女に届くのだろうか。

 

 エルドラとして扱われるようになってから、どれくらいの事を彼女から学んだろうか?知らない事も多いこの世界は、私の理解を軽く超えてゆく。それでも理解しているのは、身体を通して知る事の怖さ。その不思議とその恐怖を支配する悍ましい中で、私も今生き続けている。


「彼女たちは、いったい何をしているのか……」


 水洗いの手を止め、軽く絞る。彼が来ている簡素な服はエルフの里でよくある生地で、案外水を搾り取りやすかった。


「問題は、ローブか」力任せにやっていても本来の性質上絞るには時間がかかる「少しづつやっていくか」少しづつ木製のすのこで押し当てるように絞りながら、流れる水を見つめる。


 見つめながら、彼は大丈夫なのだろうかとも思う。

 こんないつ何が起きてもおかしい事ではない世界で、お互いの言葉が通じる生物同士で……もし”命の奪い合い”があったなら本当に争えるだろうか。あの時「発的な事で、守れない事もあるかもしれない――だから、その時は”自分”で、自分を守るんだ」かけた言葉は、彼の身を引き締めるつもりだった。初めて言葉が通じる人を殺す感触を彼には味わってほしくはない。


「いかんいかん。今はただ、彼がこの村で楽しめるようにして動くだけだな」


 絞ったローブは、だいぶ水気が取れてきた。体を起こし木にかけてしばらく風に任せる。


――私は私に問う「私はマナに、そういった場面で彼が納得できる言葉で説明できるほど学んでいるか?」言われると怪しいものだが、できる事をしてやろう。役割がどうであれ、私がかかわってる代償で今ここにいる。

 あの時。私は冷静だっただろうか?少し待ってでもマナが来やすいように、する事はできたのではないか?今になって頭が働いてゆく。


「これは、冷静な今だからか」


 あの時の無理やりがあったとしても、役割だとしても、仮はある。木にかけたローブは次第に風によって乾き始めていた。

エルドラ「引っ張りダコですぅ~」

マナ「いやぁ~ん」

ミライ「何をしてるん?」

エルドラ「ミライおばちゃま~。ワタスィ気付いたのぉ~」

マナ「のぉ~」

ミライ「…ムカァ」

エルドラ「怒らな~いのっ☆」


 彼女の鼻先に指が触れた時。エルドラの指先は、彼女の鼻に触れたのか逆鱗に触れたのかは彼女の腹に入った拳を見れば言うまでもなかった。

 真っ先に腹へと向かってくるブローは腹をえぐる。腹にめり込む拳は怒りに共鳴するように光りはじめ!!!!


マナ「何をいってんねーん!(殴り」


 気にしないでよ。書きたいだけなんだからさぁ……。


ミライ「で、なんでこんな茶番をしているの?」


 それはね。結局大雑把に書きながら進めていることはさ、これを出しても思うわけよ。


エルドラ「そうだな」


 だから進めて直す!!


マナ「あ~……ね!!」

ミライ「はぁ。昔の歴史には”バカ”は多かったけど。ここにもいたとは思わなかったは『昔の馬鹿も今の馬鹿も、どちらも未来における自身での訂正の重さを知らないからこうなるの。やりにくい』って……エルドラ、後でちゃんとしつけておいてね?」

エルドラ「私がですか……」

リア「嫌でしたら、私がしましょうか?」

エルドラ「……」

リア「そんなに警戒しないでください。私はあの時の舞台役者ではないのですよ?」

エルドラ「そうだな。すまない」

マナ「メタやめてね?」

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