第5章―時を越えた二つの道
同じ時代のどこかで、ウィリアムという名の男が研究室の床で白衣を着たまま眠っていた。助手が機材の山につまずいたことで、彼は驚いて目を覚ました。
「またか、ジェイコブ」とウィリアムは目をこすりながらつぶやいた。「君の両親は、いっそ君を『ドジ』と名付けておけばよかったんだ。そうすれば、みんな混乱せずに済んだのに。」
ウィリアムは量子物理学を研究しており、成人してからの人生の大半を、動作するタイムマシンの開発に失敗し続けることに費やしていた。初期の有機物を使った実験では、研究資金の望みが完全に絶たれるほどグロテスクな突然変異ばかりが生み出された――科学界がすでに「詐欺」として片付けていたものを追いかける科学者に、誰も資金を提供したがらなかった。彼は金もなく、睡眠不足で、あと一週間も悪いことが続けば、すべてを諦めてしまいそうな状態だった。
頭を冷やすために外へ出ると、ジェイコブも後をついてきた。二人の背後に並ぶ建物はヴィクトリア様式だった――ここは時間軸の中でもかなり古い時代だった。ウィリアムは煙草に火をつけた。
「どうして、そこまでしてタイムマシンが欲しいんですか?」とジェイコブが尋ねた。
ウィリアムはゆっくりと煙を吐き出した。「子供の頃、父が出張に出かけて、そのまま帰ってこなかったんだ。」彼は少し間を置いた。「長い間、それもひどく悲しみ続けて……気づいたら、父の顔がどんなだったのかさえ忘れてしまった。」
「父が亡くなった日、悲しみに暮れていた俺のすぐそばで、棚から一冊の本が落ちてきた。その本はタイムトラベルについて書かれた本だった。まるで、父が俺に何かを伝えようとしているように感じたんだ。」
「つまり、世界を変えたいわけじゃないんですね」とジェイコブは言った。
「違う。」ウィリアムは首を横に振った。「世界なんてどうでもいい。俺に残っている唯一の記憶は、スーツを着た男が家のドアをノックして、母に父の死を伝え、そのあと窓越しに母が崩れ落ちていく姿を見ていたことだけだ。」
「ただ、もう一度だけ父の顔を見たいんだ。ちゃんとその顔を思い出せるくらいの時間だけでも。」
そこから何マイルも、何十年も離れた場所で、カイは再びタイムトラベルをしていた。そして、その負荷は彼の身体を蝕んでいた。頭がぐるぐると回るような感覚に襲われ、彼はそのまま後ろへ倒れ、地面に横たわった。パラドックスのメンバーにまた襲撃されるまで、時間がほとんど残されていないことを彼は分かっていた。
カイは、永遠にこのネズミと猫の追いかけっこを続けたくはなかった。彼が欲しかったのは答えだった――なぜ自分には、入れた覚えのないタトゥーが首の後ろに刻まれているのか。
彼は腕時計を調べ、ブリーフケースにあったものと同じ紋章が刻まれていることに気づいた。
「この紋章を作った奴を見つければ、答えが分かるはずだ」とカイは考え、旅を始めた。
ほころび始めた糸の、正反対の端に立つ二人の男――一人は創造へ向かって歩き、もう一人はその創造を終わらせるために歩いていた。
その時点では、二人ともまだ知らなかった。
自分たちが、互いに向かって歩いていることを。




