第47話 天宮 環奈の異変
「ぬぅ~……」
……あ、お前か。
何時もの何処かから見てるよな、お前。
私だ、天宮 環奈。
何かいつもと様子が違うって?
ああ、私も何でこんな事になってるか分からないんだが……神鵺と喧嘩したいんだ。喧嘩と言ってもあれだぞ、何かの縺れからワーギャー言う奴じゃなくて、バトる奴だ。戦いたいんだ。
でも今月に入ってから日常下での狩猟者同士による戦闘が禁止されて、もし喧嘩したら罰金30兆取られちまうんだよ。しかも今月入るまでの間に他の狩猟者共が襲撃して来るもんで、撃退に時間取られて神鵺とバトれなかったし。
「んぬぅ~ぁ~あ~あぁあああああああもうっ!!!! これじゃぁ喧嘩出来ないじゃねぇか!!!」
何なんだよ悪魔の奴ら!
私の邪魔なんかしやがって!
ただの遊びなんだから良いじゃないかバトるぐらい!!
「環奈様。申し訳ありませんが、今のところ上層でも判断に迷っている頃合いでして。私の力を以てしても解決出来ず、不甲斐無いばかり」
クロウの采配ですらどうにもならないんじゃ、何も出来ねぇじゃんかよ!!!
折角______のに!!
全然自由じゃないじゃねーか!!
「むゃーだー神鵺と喧嘩したぁーい!!!」
「悪魔的な思考で言えば、魂奪取の任務中であれば決まりに触れないとは思われますが……」
「それだ!!」
「環奈様、私の発言はまだ」
「クロウ、奴の任務と一緒に同じ目標を狙って行くぞ! 任務中なら、バトっても良いよな!」
「……あぁ……環奈様、口の軽い私をお許し下さい。どうかお考え直しを」
「頼むよクロウ! 私我慢出来ないんだよ!」
「……それでしたら、先方と話を」
「奴とは色んなシチュのバトルがしたいんだ。そんな裏工作は必要無い」
「環奈様それは、ッ」
「……」
最終兵器、黙って見つめる。
クロウは大抵これで言う事聞いてくれるんだ。
ほら、苦い顔で悶々してる。
「クッ……承知……致しました……」
「それでこそだ!」
やっぱこうじゃなきゃな!
待ってろよ神鵺、互いに良いバトルを繰り広げようぜ!
* * *
「お前何で邪魔すんの!? 狙い俺じゃねぇだろ!?」
「目標が同じだからな、邪魔だってするぜ!」
数日後、江戸時代のパラレルタイプ異世界内でようやっとこさ神鵺と再会、早速バトルを仕掛けた。
何か神鵺の奴ご機嫌斜めだな、邪魔された事がムカついたか。
悪いな、だが怒ってんなら遠慮も無いはずだ。
楽しいバトルと行こうぜ神鵺!
「悪いが今回の目標は訳が違うんだ、んじゃな!」
「あっ! おい地面潜るな卑怯だぞ!! 出て来ぉーい!!」
チッ、逃げられた。
「アイツ、さっさと狩って帰る気か。そうはさせねぇ!!」
神鵺! 神鵺!! 神条 神鵺!!!
お前ともっと戦いたい!!!




