表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
610/615

同じ虹を映す

大和の視線を追って空を見上げた瞬間、

葵は小さく息をのんだ。


「……端から端まで見えますね」


思わず声が漏れる。

薄い雲の切れ間に、

虹がゆっくりと色を帯びていく。


「きれい……」


言ったあと、

ふっと笑ってしまう。


「でも、虹ってすぐ消えちゃうんですよね。

写真、撮ってもいいですか?」


大和が軽くうなずく気配がして、

葵はスマホを取り出した。


スマホのシャッター音が、

静かな展望台に小さく響く。


横を見ると、

大和も同じようにスマホを構えていた。

無言なのに、

どこか嬉しそうで、

その姿に葵の胸がまた少し熱くなる。


何枚か撮ったあと、

大和がふっとスマホを下ろした。


「……せっかくだし」

少しだけ照れたような声で続ける。

「二人で映らない?」


その言い方があまりに自然で、

でもどこか特別で、

葵は一瞬だけ返事を忘れてしまう。


虹の下で、

二人の距離がそっと近づいていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ