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遠いけど近い、近いけど遠い
怒涛の忙しさの中で、
大和はふと葵のDMを思い出した。
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実際に行きたくなりますね。
無理しないでくださいね。
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(……行きたくなる、か)
その言葉が、
胸の奥に静かに残っていた。
スタッフは走り回り、
大和も休む暇がない。
(及川さんにも来てほしいけど……)
東京。
仕事。
距離。
現実を考えれば、
簡単なことじゃない。
でも、
葵が“行きたくなる”と言ってくれたことが、
何より嬉しかった。
遠くに進んでいるはずなのに、
なぜか葵の存在は前より近く感じる。
(……不思議だな)
忙しさの中で、
その感覚だけが静かに灯っていた。




