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会いたい気持ち
広告ラッシュが続くたびに、
店長がどんどん前へ進んでいくのが分かった。
昼の喫茶。
夜のバー。
星空の時間。
海風のテラス。
どれも、
店長の世界が広がっていく証拠だった。
(……遠くに行っちゃうな)
ふと、そんな気持ちがよぎる。
でも、
前みたいに“置いていかれる”感じはしなかった。
店長は、
ちゃんと教えてくれる。
広告が出る前にDMをくれた。
忙しい中でも、
言葉をくれた。
(……だからかな)
遠くに進んでいるのに、
距離は前より近い気がする。
不思議な感覚だった。
店長の世界が広がるほど、
葵の胸の奥も静かに広がっていく。
(会いたいな)
その気持ちは、
もう隠せないほどはっきりしていた。




