表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
555/615

社内のざわつき

昼休み。

社内がざわつき始めた。


「え、大和さん出てる!」

「本人じゃん!」

「相変わらず、かっこよすぎない?」


(……店長?)


葵は震える指でアプリを開いた。


映像が始まる。


テラスの光。

海風。

そして──

大和が、カメラを見て話している。


「灯-OTARU-。

 期間限定で、小樽にオープンします」


息が止まった。


声が、

表情が、

言葉の選び方が、

全部、店長そのものだった。


「よかったら、来てください」


その一言が、

胸の奥にまっすぐ落ちてきた。


(……行きたい)


気づけば、

涙がにじんでいた。


SNSはすでに盛り上がっていた。


「本人出てきた!」

「行くしかない」

「予約取れる気がしない」

「小樽行きます」

「大和さんの声やばい」


会社でも同じ。


「葵ちゃん、行こうよ!」

「絶対行きたいよね!」

「予約取れたら奇跡だよ!」


葵は笑ってごまかしたけれど、

胸の奥はずっと熱かった。


(……店長、忙しくなるな)


でも、

その忙しさの中に、

自分の言葉が少しでも背中を押せていたら──

そう思うと、

また胸がじんわりした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ