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育つ気持ち
広告ラッシュが始まってから、
葵は毎週、心が揺れていた。
昼の灯-OTARU-も、
夜の灯-OTARU-も、
星の灯-OTARU-も、
海風の灯-OTARU-も。
どれも、
店長らしい。
映像を見るたびに、
胸の奥がじんわり温かくなって、
少しだけ苦しくなる。
会社でもSNSでも、
「行きたい」「絶対行く」の声が溢れている。
そのたびに、
葵の胸の奥で何かが静かに波打った。
(……行ってみたいな)
気づけばその言葉が、
はっきりと形になっていた。
自分でも驚くほど自然に。




