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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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その知らせが嬉しくて

リールを何度も見返して、

胸の奥がまだ少し熱いまま、

葵はDMの画面を開いた。


(……返信、どうしよう)


指が震えるほどではないけれど、

慎重に言葉を選ぶ。


一度打っては消し、

また打っては消し。


そして、

ようやく形になった。


---

教えてくれてありがとうございます。

多分いちばんに見ました。

とても素敵な雰囲気ですね。

ここまで作り上げるの、大変でしたよね。

まだまだやることがたくさんあるとは思いますけど……応援してます。

---


送信ボタンを押した瞬間、

胸の奥がふっと軽くなった。


(……伝わったかな)


店長が無意識でも、

“教えてくれた”という事実が嬉しかった。


「教えてくれたら嬉しかったと思います」

そう伝えたあの日の言葉が、

ようやく報われた気がした。


画面を閉じると、

胸の奥に静かな温かさが残った。

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