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大和の好きな場所
海沿いの道を走り、
いつもの展望台に着く。
風が強くて、
空が広い。
まだ寒さが少し残る季節。
海は静かで、
空は淡い灰色。
(ここは……やっぱりいい)
店の場所とは少し離れている。
でも、
この開けた空は、
大和にとって“灯-OTARU-”の象徴になりつつあった。
予約フォームのこと。
メニューのこと。
照明のこと。
プラネタリウムのこと。
全部、まだ途中。
全部、まだ形にならない。
でも、
風に吹かれていると、
その“途中”が悪いことじゃない気がしてくる。
(……戻ろう)
頭の中の重さが、
少しだけ軽くなった。
店も、
自分も、
まだ途中。
でも、
灯りは確かに、
少しずつ形になっていく。




