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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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少しずつかたちに

大和は夜のページを閉じ、

昼のメニュー案に目を移した。


(昼は……喫茶風でいくか)


北海道の灯は、

東京の灯 -tokyo- の“映え”を引き継ぎつつ、

どこか懐かしい空気を混ぜたい。


- クリームソーダ

- プリンアラモード

- ミルクセーキ

- 北海道ミルクのスイーツ

- レトログラス


(……これだけでも十分映える)


ふと、

東京の“二色プリン”が頭に浮かんだ。


(だったら……)


大和は新しい行を作り、

静かに書き込んだ。


「二色のパンケーキ」


片方は北海道ミルクの白。

もう片方は、ほんのり色づいた優しい黄色。


(昼はこれで決まりだな)


大和は満足げに頷き、

企画書の昼のページを完成させた。


---


最後に、

夜の2案と昼の喫茶メニューをまとめ、

企画書として整える。


件名:

「灯 -Hokkaido- 新コンセプト案(2案)」


資料を添付し、

送信ボタンに指を置く。


(……どっちがいいんだろうな)


自分でもまだ答えは出ていない。

けれど、

(あかり)を“誰かの気持ちを届ける場所”にしたいという思いだけは、

はっきりしていた。


大和は静かに息を吸い、

送信ボタンを押した。


画面に「送信完了」の文字が表示される。


この企画どうだろうな。

大和は一度だけ画面を見て、

そっと閉じた。

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