少しずつかたちに
大和は夜のページを閉じ、
昼のメニュー案に目を移した。
(昼は……喫茶風でいくか)
北海道の灯は、
東京の灯 -tokyo- の“映え”を引き継ぎつつ、
どこか懐かしい空気を混ぜたい。
- クリームソーダ
- プリンアラモード
- ミルクセーキ
- 北海道ミルクのスイーツ
- レトログラス
(……これだけでも十分映える)
ふと、
東京の“二色プリン”が頭に浮かんだ。
(だったら……)
大和は新しい行を作り、
静かに書き込んだ。
「二色のパンケーキ」
片方は北海道ミルクの白。
もう片方は、ほんのり色づいた優しい黄色。
(昼はこれで決まりだな)
大和は満足げに頷き、
企画書の昼のページを完成させた。
---
最後に、
夜の2案と昼の喫茶メニューをまとめ、
企画書として整える。
件名:
「灯 -Hokkaido- 新コンセプト案(2案)」
資料を添付し、
送信ボタンに指を置く。
(……どっちがいいんだろうな)
自分でもまだ答えは出ていない。
けれど、
灯を“誰かの気持ちを届ける場所”にしたいという思いだけは、
はっきりしていた。
大和は静かに息を吸い、
送信ボタンを押した。
画面に「送信完了」の文字が表示される。
この企画どうだろうな。
大和は一度だけ画面を見て、
そっと閉じた。




