表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
530/615

コンセプト修正

昨夜閉じたままのノートを、

大和はゆっくりと開いた。


昨日書いた

「出会えた奇跡」

「溢れる幸せ」

「これからも一緒にいたい」


3つの言葉が並ぶページを見つめる。


(……悪くはない。けど)


胸の奥に残っていたざらつきが、

やっぱり消えていなかった。


恋愛の言葉ばかりが並んでいる。

(あかり)の象徴としては綺麗だ。

意味もある。

物語も作れる。


でも──

(なんか……違うんだよな)


大和はペンを置き、

深く息を吐いた。


気持ちを伝えるのは、

恋愛だけじゃない。


家族に。

友達に。

同僚に。

上司に。

後輩に。


“ありがとう”

“おつかれさま”

“がんばれ”

“ごめん”

“元気でいてほしい”


恋じゃなくても、

伝えたい気持ちは山ほどある。


(……俺、恋愛に寄りすぎてたのか)


自分で気づいて、

少しだけ苦笑した。


(あかり)は、

誰かの恋を叶える店じゃない。


誰かの気持ちを、

そっと背中から押す店だ。


その本質を、

自分が一番忘れかけていた。


大和は新しいページを開き、

静かに書き始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ