質問返しのDM
(……ちょっと砕けすぎたか)
自分の文面を読み返して、
大和は小さく息を吐いた。
普段なら絶対に使わない軽い言い回し。
“倒れるかもしれない”
“飲んでみようかな”
“無理かも”
(……なんだこれ。俺らしくない)
でも、
指が勝手に動いたのは事実だ。
葵が相手だと、
どうしても少しだけ崩れてしまう。
(……まあ、いいか。
変じゃなければいいけど)
そう思いながらスマホを伏せた瞬間──
フワッと画面が光る。
大和の胸が、
一瞬だけ跳ねた。
(……早いな)
大和の心だけがゆっくりと熱を帯びていく。
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「倒れるほどなんですね。
じゃあ無理しないでください。
甘いお酒って、好き嫌い分かれますよね。
店長は普段どんなお酒飲むんですか?」
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葵からのDMを読んだ大和は、
思わず小さく息を吐いた。
(……質問で返してくれるんだな)
“会話を続けたい”という気持ちが、
ほんの少しだけ伝わってくる。
胸の奥が、
静かに温度を上げる。
大和は指を動かした。
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「普段はビールか熱燗だよ。
甘いのは本当に得意じゃなくて。
仕事終わりに飲むなら、そのどっちかだな。
及川さんは、他にどんなお酒飲むの?」
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送信したあと、
大和は画面を見つめたまま、
ほんの少しだけ息を止めた。
大和の心だけがゆっくりと熱を帯びていく。
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「私は甘いお酒が多いです。
カシスとか、ファジーネーブルとか。
店長は、ビールと熱燗以外はあまり飲まれないんですか?」




