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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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次は何を伝えようか

グラスホッパーを作りながら、

大和はふと考えた。


(次は……何を伝えようか)


再会のオリンピック。

幸せのグラスホッパー。


じゃあ次は、

どんな気持ちを返せばいい?


どんな一杯なら、

彼女に届くだろう。


そんなことを考えている自分に気づいて、

少しだけ笑ってしまう。


(……俺も、どうかしてるな)


でも悪くない。

むしろ、悪くないどころか──

胸の奥が少しだけ温かい。


---


葵もまた、

スマホで「カクテル言葉」を検索していた。


次は何を頼もうか。

どんな気持ちを伝えようか。


二人はまだちゃんと言葉を交わしていない。

でも、

同じ夜に、同じことを考えていた。

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