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火照りと余韻
灯 -tokyo- を出たあと、
夜風がひんやりと頬を撫でた。
さっき飲んだオリンピックの余韻が、
まだ喉の奥に残っている。
(……ちょっと強かった、かな)
でも、
胸の奥の火照りはお酒だけじゃない気がしていた。
大和の横顔。
氷の音。
シェイカーのリズム。
「……オリンピックです」と置かれた一杯。
全部が、
胸の奥に残って離れない。
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歩いていると、
同僚の声がふと蘇った。
> 「夜のカクテル、全部“意味”あるらしいよ」
> 「言葉の代わりに出す一杯なんだって」
(……言葉の代わり)
胸がきゅっとなる。
でも、
スマホを取り出す勇気はなかった。




