486/615
後押しの広告
帰り道、
駅前の大型ビジョンに
灯 -tokyo- の広告がまた流れた。
スイーツの断面。
夜のカウンター。
そして──
白いコックコートの横顔。
(……夜、どうしよう)
行きたい。
店長を、もう一度見たい。
でも──
(……いいのかな)
足はまだ動かない。
けれど、
広告は街のあちこちで流れ続ける。
SNSでも、
ニュースアプリでも、
雑誌の特集でも。
(……これだけ取り上げられてるお店だし)
(私が行っても、変じゃないよね)
少しずつ、
背中を押されるような気がした。




