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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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小さな灯り

俊介がいない生活にも、

気づけば少しずつ慣れてきていた。


朝の部屋が静かでも、

もう胸がざわつくことはない。


ひとり分の食器を洗う音が、

以前よりも軽く響く。


仕事から帰ってきて、

玄関に靴がひとつしか並んでいなくても、

その光景に違和感はなくなっていた。


そんな自分に気づいたのは、

街にクリスマスの飾りが増え始めた頃だった。


今年は、小さなクリスマスツリーを買った。

高さ30センチほどの、控えめなもの。


箱から取り出して、

机の上にそっと置く。


去年まで飾っていた大きなツリーは、

もうこの部屋にはない。


でも、小さなツリーは不思議と馴染んだ。

弱い灯りが、静かな部屋にやわらかく広がる。


「これくらいで、ちょうどいい」


声に出すと、

その言葉が胸の奥にすっと落ちていった。


ひとりの冬は寂しいけれど、

寂しいだけじゃない。


そんな気がした。

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