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100%の通知──見たくない現実と見たい人
昼休み。
スマホを見ると、充電は100%になっていた。
電源ボタンを押すと、画面がゆっくり光を取り戻す。
その瞬間、赤い通知のドットが目に飛び込んだ。
俊介の名前。
未読LINE。
胸がぎゅっと痛む。
息が浅くなる。
(……見なきゃいけないのに)
でも、指は勝手に動いた。
視線を逸らすように、別のアプリへ滑っていく。
(こんなの、デスクで見れない)
立ち上がる。
スマホを握りしめたまま、トイレへ向かう。
自分の心の動きを誰にも見られたくなかった。
個室のドアを閉めると、ようやく呼吸が戻る。
震える指で、インスタを開いた。
そこに、大和の新しいリールがあった。




