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未読通知ばかり増える
デスクに座っても、
手が震えていた。
メールの文字が頭に入らない。
会社のパソコン画面がぼやける。
ふとした瞬間、
大和の写真がフラッシュバックする。
ポケットに入れたスマホが震えている。
俊介からの未読通知がまた増えたのかもしれない。
“返さなきゃ”
“返せない”
“自分の夫なのに”
胸の中でぶつかり合って、
息が苦しくなる。
キーボードの音だけが、
やけに大きく響いた。
周りは普通に仕事をしているのに、
自分だけ世界から少し外れてしまったみたいで、
その感覚がまた胸を締めつけた。




