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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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俊介のスマホ

ポケットの中でスマホが震えた。

俊介は反射的に取り出す。


「山下さんの投稿にコメントがつきました」


画面の端に“大和さん”の文字が見えた瞬間、胸がざわつく。

普段はほとんど鳴らないスマホが、今日はやけにうるさい。

歩き出しても、また震える。

また通知。

また“大和さん”。


(……なんだよこれ)


俊介のスマホは、いつも“静”だった。

仕事の連絡くらいしか来ない。

友達も多くないし、SNSもそんなにやらない。

だから、通知が鳴るたびに心臓が跳ねる。


山下は隣で楽しそうに喋っている。

「いや〜、大和さんマジで優しかったよな!」

「写真も撮ってくれたし!」


俊介は曖昧に頷くだけ。

スマホがまた震える。

そのたびに、胸の奥がざわざわと波立つ。


(……俺のスマホ、こんなに騒がしかったか?)


夜道は静かなのに、

手の中の小さな画面だけが、落ち着かない音を立て続けていた。

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