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味の衝撃
一口食べた瞬間、俊介は言葉を失った。
葵のだし巻きとは違う。
でも、どこか似ている。
“似ている”のに“違う”。
その微妙な距離が、胸を締めつけた。
山下は「うまっ!」と笑っている。
俊介だけが、静かに沈んでいく。
(……なんで葵はこれを作れたんだ)
答えは出ない。
でも、胸のざわつきは強くなるばかりだった。
「おい!俊介、ちょっと動画撮って」
山下は静止画だけでは物足りなくなったらしい。
スマホを俊介に渡してくる。
「どんだけだよ…」
俊介は呆れながらも撮影開始のボタンをタップした。




