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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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灯りの前で

店の前に着くと、夜の居酒屋「(あかり)」は温かい光を放っていた。

行列ができていて、店内からは賑やかな声が漏れてくる。


「すげぇ……本当に人気なんだな」

「予約取れてラッキーだったよ」

「なぁ、俊介!」

山下は興奮気味に言う。


俊介は言葉が出なかった。

以前、探りに来たときとはまったく違う熱気。

胸の奥がざわつく。


(ここに……いるのか)


心臓が重くなる。

でも、もう戻れない。


同僚が受付に名前を告げる。

「予約してる山下です!」


俊介は静かに息を吸った。

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