表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

373/499

遅くなる理由

朝の空気は、もうどこにも温度がなかった。

決め事のハグは形だけで、俊介は腕を広げない。

葵も、自分から近づく勇気が出ない。


「今日も……遅くなるかも」

俊介は靴を履きながら、視線を合わせずに言った。


「……うん。気をつけて」


それだけの会話。

でも葵の胸には、言葉にできないざわつきが残った。

俊介の声は、どこか“決まっている予定”を隠しているように聞こえた。


扉が閉まる音が、やけに大きく響く。

葵はキッチンに立ったまま、しばらく動けなかった。


(最近……俊介、何を考えてるんだろう)


分からない。

でも、分からないまま過ぎていく日々が怖かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ