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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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昼休みの誘い

昼休み、同僚の山下が弁当を広げながら言った。

「最近人気の“(あかり)”って店知ってる?」

「北海道の店とコラボでめっちゃバズってるらしいよ」


俊介は箸を止めた。

(あかり)の名前は知っている。

かつて探りに行ったことがある。

ただ、そこまで人気とは知らなかった。


「へぇ……そんなに?」

自分でも驚くほど、声が軽かった。


山下はスマホを見せながら続ける。

「今度行ってみない?予約取れたらだけど」


避けていた場所。

行く理由がなかった場所。

でも、こうやって誘われると、

自然に“行く流れ”ができてしまう。


俊介の胸に、小さな違和感が刺さった。

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