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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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別々の朝

寝室を分けてから、数日が経った。

朝の気配が、やけに薄い。

葵は自室から出てきて、いつも通りの声で「おはよう」と言った。

その“普通さ”が、俊介には逆に胸に刺さる。


以前は、同じ布団の温もりを引きずったまま迎える朝だった。

寝癖を笑い合ったり、コーヒーの香りに救われたり。

そんな小さな日常が、気づけば全部なくなっていた。


「今日、帰り遅くなるかも」

俊介が言うと、葵は短く「うん」とだけ返す。

それ以上の会話は生まれない。


葵は俊介の背中を見送りながら、

胸の奥に説明できないざわつきを抱えた。

何が変わったのか、どこから変わったのか。

答えは分からないのに、

“戻らない何か”だけがはっきりしている。


距離は、静かに日常になりつつあった。


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