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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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夜のハグと背中の震え

寝る前の“夜のハグ”。

これも決め事。

決め事にしないと、触れられなかったから。


抱きしめると、葵の身体はこわばっていた。

温度がない。

呼吸が浅い。


——新婚気分に戻るどころか、遠くなってる。


ハグのあと、葵はスマホを持って布団に入る。

俊介は背中を向けて寝たふりをする。


スマホの光がふっと明るくなる。

葵の肩が、ほんの少し揺れた。


息が短く弾む。


「……フフッ」


その小さな笑い声が、

俊介の背中に突き刺さる。


自分の前では笑わないのに。

ハグには温度がないのに。


何を見て笑ってるんだろう。

誰を見て。


考えたくないのに、

大和のリールの話が勝手に浮かぶ。


俊介は目を閉じたまま、

静かに息を吐いた。


見ないことで守っているつもりなのに、

その選択が、二人の距離をまた少し広げていく。

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