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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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距離が縮まらないハグ

「おはよう」

葵が笑った。いつも通りの声。

でも俊介の胸は、少しだけ痛んだ。


二人の決め事——朝のハグ。

“新婚気分に戻ってみない?”

そう言い出したのは俊介だった。


自然に触れようとすると、

葵がほんの少しだけ引くようになっていたから。

触れられないのが怖くて、

“決め事”に逃げた。


抱きしめる。

けれど、葵の身体は軽い。

温度が薄い。

心がここにいない。


「行ってきます」

葵がスマホを伏せて立ち上がる。

その仕草に、俊介の胸がざわつく。


距離を埋めるために始めたハグなのに、

今は——

距離を確認する儀式みたいだった。

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