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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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対面する日

大和が来ると聞いた日が、ついに来た。

朝から胸の奥が落ち着かない。

仕事中も、気づけばスマホを見ている。


(別に関係ないだろ…気にする必要ない)

そう言い聞かせても、ざわつきは消えなかった。


葵とは相変わらずぎこちない。

朝のハグも、形だけ。

腕を回しているのに、触れていないみたいだった。


葵の笑顔が、どこか遠い。

その距離が、今日に限ってやけに重く感じた。


(今日だけ……)

そう自分に言い訳しながら、家を出た。


居酒屋「(あかり)」の前に立つと、胸がひゅっと縮む。

来る必要なんてない。

でも、来ずにはいられなかった。


扉に手をかける。

深呼吸をひとつして、そっと押した。

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