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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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二度目の灯り

仕事帰り、気づけばまた居酒屋「(あかり)」の前に立っていた。

数日経っても、あの日の葵の表情が胸に残ったままだった。


「今日だけ。今日だけ見れば安心できる」

そう自分に言い聞かせて扉を開ける。


店内は温かくて、落ち着いた空気が流れている。

でも俊介の心は落ち着かない。


カウンターに座ると、スタッフの雑談が耳に入った。


「来週また大和さん来るってよ」

「東京の店長時代の話、面白かったな」


俊介の胸が、ぎゅっと縮む。


……来週、来る?


その言葉が、妙に重く響いた。

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