表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

303/489

壊れた問い

夜。

葵が寝室でスマホを見ている。

その横顔は静かで、どこか遠い。


俊介は、もう耐えられなかった。

胸の奥に溜まった不安が、言葉になって溢れた。


「……葵」


葵が顔を上げる。

俊介は一度だけ息を吸い、そして——

言ってはいけない言葉を口にした。


「俺のこと……嫌いになった?」


葵の目が揺れる。

「そんなことないよ」とすぐに言えればよかった。

でも、言葉が出てこなかった。


その“間”が、俊介の胸を深く刺す。


(ああ……やっぱり)


俊介は静かに笑った。

自分でも驚くほど弱い笑顔だった。


葵は何か言おうとした。

でも、言葉は喉でつかえて出てこない。


二人の間に落ちた沈黙は、

もう元には戻らない距離を示していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ