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20年間忘れられなかった人と、もう一度恋をする  作者: 柚原 澄香


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沈黙の迷路

夕食後、二人でテレビを見ているのに、

会話はほとんどない。


俊介は話したい。

でも、何を言えば正解なのか分からない。

葵の心がどこにあるのか分からないから、言葉を選びすぎてしまう。


葵も話したい。

でも、胸の奥にある揺れをどう言葉にすればいいのか分からない。

言えば、俊介を傷つける気がして。


「……疲れてる?」

俊介がようやく絞り出した言葉は、それだけだった。


「ううん、大丈夫」

葵は笑う。

その笑顔が、俊介の胸をさらに締めつける。


(大丈夫じゃないのは……俺の方だ)


沈黙は、二人の間に積もっていく。

触れられる距離にいるのに、

沈黙だけが壁のように立ちはだかる。


俊介はその沈黙を「拒絶」と受け取り、

葵はその沈黙を「逃げ場」にしてしまう。


二人は、沈黙の迷路に迷い込んでいた。

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