表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【7000PV感謝】いつも不遇のオレンジ色と土属性を押し付けられての貴族転生だけど、いずれ魔王を倒す〜しかも一緒に転生した子は異世界で魔法少女を望む〜  作者: 赤嶺 利空
第三章 「出会い編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
55/61

第十八話 「マジカルクレスト」








 ニコッと微笑んだユグノスは、ナルディアに提案する。






「ねぇ。魔法少女とか、魔法少年とかって言いにくいから、『マジカルクレスト』って呼ぼうか。ナディはマジクレ・ハートで、僕はマジクレ・スターね」






 とても気に入ったナルディアは





 目を輝かせている。





「わぁー!それ良いね!マジカルクレスト!かっこいい!そうだ!マジカル結成記念に、一緒に変身しようよ!」





「ふふっ、良いよ!僕も変身してみたかったし」






 変身を解き、赤いハートの光が飛び交いながら、改めて変身をするナルディア。





『キュルルーン』




 某変身シーンを彷彿とさせるそれである。




「愛する心は世界を癒すッ!!マジクレ・ハート、降臨!」





 フリフリのミニのワンピースに





 フリフリのレースのニーハイソックスに





 赤い靴を履いて、所々赤いハートが飾られている。




 もちろん某国民的アニメのワ○メちゃん状態を避ける為、衣装の変化は特訓済み。





 さすがに、ナルディアとしても避けたかったので必死に頑張った。





 ちゃんと決めポーズも忘れない。





「か、可愛い!さっきは痛くてちゃんと見てなかったけど、かなり可愛いんだね!」





 目を輝かせるユグノスに





 先程からずっとワクワクで目を輝かせているナルディア。





「さっ!次はユーグの番だよ」





 ユグノスは




 花紋が刻まれてから身体の中に感じる





 溢れそうな高揚感の源が





 花紋からだと理解していたので





 身体の中を駆け巡る





 青い星の煌めきを集中させる。






 すると





 青い星のモチーフの光が飛び交い





 右手をかざすと






 スターの花紋が右手の甲に刻まれ






 光り輝く。





 そして





 胸元の星型の青い宝石のブローチもまた






 呼応するように光り輝いた!






「フラワークレスト!!」





『キラキラッ』





 かけ声と共に





 輝くブローチから






 先端にスターの付いたタクトが飛び出す!





 クルクル回転するタクトを掴み





 ユグノスは更に続ける!






「マジカルイリュージョン」





『キラキラッ』





 かけ声と共に





 タクトから星型の青い光が現れ





 ユグノスの全身を包み込んだ!





 足や手!





 身体に!






 次々と星が弾ける!





「星への願いは世界の希望ッ!マジクレ・スター、降臨ッ!」






 シャツをサスペンダー付きのキャロットパンツにインし





 蝶ネクタイを付け





 白い靴下と青い靴を履いている





 所々に、青い星のモチーフが飾られている。





 決めポーズも忘れない。






「きゃー!!ユーグ可愛いー!!」






 ナルディアだけじゃなく、全員が同じ反応を見せる。






「みんなして可愛いって?!かっこいいって言って欲しいんだけど!」




「まだ5歳だから、仕方ないよー!それより、ユーグはどんな魔法が使えるの?」




「僕は星属性だから、色々だね!例えば」






「ラッキースター」




『キラキラッ』





 青い光が侍女のエプロンのポケットに輝く。




「彼女は僕の侍女なんだけど。ねぇ、そのポケットの中を見てみてよ」




『まぁ!無くした筈の母の形見の指輪が!良かった!キャー!痛たたた…。嫌ー!買ったばかりのヒールがぁ!』





 涙して喜んだのも束の間




 ヒールが壊れてヘタリ込んでいる侍女。





「とまぁ、こんな風に、人の運を操れたりも出来るよ!運ってのは、良い事と悪い事が均衡してるんだけど、人に良い事をしていたら、その分使える運も多くなるんだ!彼女は、無くした形見が見つかった代わりに、ヒールが壊れたくらいで済んだから、良い事を普段からしている割合が多かったって事だね!もちろん良い人だって知ってたから、彼女を選んだんだよ」




「すごーい!!ユーグの魔法って凄いね!」





 ワーーワーー!!キャーキャー!!





 野次馬の歓声が一段と増す。





 あまりに異質な光景が続き、当然ではあるものの、好奇な目に晒されている事がだんだんと煩わしくなってきたのか




 少しムッ、とするナルディア。





「ねぇ、ユーグ。向こうで2人でお話ししたいな」




 そんなナルディアに直ぐに気付いたユグノスは、ニコッと微笑んだ。





「よし!じゃあ、特別にもう一つだけ」





「祈り星」




『キラキラッ』





「みんな心配してくれて、ありがとう!」




 青い大きな星型の光がユグノスを中心に放たれる。




 ——すると祭のようだった喧騒が





 木々の風に揺れる





 せせらぎの音しかしなくなった。





「みんな、今日はもう解散しましょう。僕とナディも、少ししたら解散しますので。あっ、僕達は大丈夫ですから!お互いこの距離なら城までスキップ10歩くらいです」





 強引なユグノスの言葉にも




 誰も何の意を唱えずに





 素直に帰宅をする一同。







 ——皆がいなって暫くたち





 ナルディアが、気が付ついた——






「えっえっ?誰もいないよ!?みんなは?」




「確かに少しうるさかったからね。悪いけど、帰って貰った。近しい人達でも信用しすぎるのもねって事でしょ?ナディ。僕もあまり見られてるのも良い気がしなかったからね」




「凄いねユーグ。あたしが考えてる事分かっちゃったんだ!でも、何をしたの?」




「『祈り星』って魔法だよ。感謝を込める事で、人を穏やかに出来るんだ。穏やかな時に何かを提案する事で、素直に言葉を受け入れてくれるんだよ」




「す、凄い!だからみんな帰ったんだ!ユーグの魔法ってなんだか難しそうだね!まだまだあるんでしょ?あたしじゃ使いこなせそうにないや」




「ふふっ、ナディの魔法も素晴らしいよ!星属性は色々万能だけど、さすがに傷までは治せないからね!同じ事が出来るより、補い合えた方が良いしね!僕らはチームなんだから!」




「うんっ!!」





 ——こうして




 ナルディアとユグノスは





 『マジカルクレスト』になったのだった。






 ——後に




 スターリィが大絶賛されている超人気アイドル『星の王子様』である事を知ったユグノス。






「そうか。ふふっ。スターリィは早く僕に見つけて欲しかったんだね。こんなに近くにいたのに、気付けなくてごめんね」




「うぇーん、ユーグぅー」




 一頻り抱きしめ合った後、ふとある事に気付いたユグノス。




「ん?見た目は僕の姿で活動していたのなら、もしかして僕がアイドルとしてステージに立たなければならないのか?」





 な、なんて事だ……。





「だけど、その前にパートナーなんだから、僕の姿になれるのは、100歩譲ったとしても、なぜ大人の姿になれるんだ??」






 不思議がるユグノスを他所に、逆に不思議そうにスターリィは教えてくれた。





 ——要はこういう事だ。




 マジカルクレストは変身するのだから、容姿は好きに変えられるのだそうだ。



 ただし、もちろん制限があって、性別の変更と、他人にはなれないとの事。年齢や、髪や瞳の色は、変更可能なのだとか。





 ——それからナルディアも大人の姿に変身したり




 2人で歌とダンスを学び





 一緒にステージに上がったり





 精霊界を案内して貰い





 みんなで笑いあい





 時には人助けをしたりして





 ゆっくりゆっくり楽しんだが





 気付いた時には三年の歳月が経っていた。





 今では2人のチケットは1分もかからずソールドアウトする超人気のスーパーアイドルになったのだ。






「いや、そうじゃなくて!!」




『ん?なんだい?次はどの曲を歌うのか、かい?ナルディアは確かに覚えが早いけど、まだまだ魅せ方が足りてないよ。僕みたいに、全てのカメラがシャッターを切る時は、常にカメラ目線になれなくっちゃあ、ね』




 ——キラキラッ!




「いや、スターリィ、君程のスター性のあるアイドルはさすがに難しいよ。僕だってまだまだその域には達していないし」




『そーね!スターリィのスター性はさすがだけど、あざとさが足りないと思うの!あざとさに関してだけなら、アタシの右に出る者はいないんだから』




『何を言ってるんだよハーティ、君のはただのツンデレでしょ!でもそこがキュートだよ!』



 ——『キラキラッ』




『もうっ、何言っちゃってるのよ』





『「あはははは」』





 満更でもないハーティも、照れたように笑っている。





「違うの!あたし、政府機関ってのに命を狙われているの!あたしはここに逃げて来たから良いけど、家族が心配なの。ハーティがもう大丈夫って言ってくれてたから安心してたけど、今は良くても、あたしがいなくなったと分かったら、血眼で探すような連中らしいから、何をされるか」





 ——和やかだった空気が





 静かに、張り詰める。





 そして、震えるナルディアに気付いたユグノスは、背中を優しくさすり




 真剣に答えてくれた。




「大丈夫。あいつらの記憶はちゃんと消しておいたよ。僕は仕事はキッチリやる方だからね。まぁ、遊んでいる場合じゃないのは確かだ。今は君の心が心配だったから、まずは精霊界が落ち着ける場所になったらと思っていたんだけど、そうだね。君がその気ならこの世界の成り立ちと、マジカルクレストとしての過酷な修行に入るとしようか」




 ——こうして、精霊界で7年もの間過ごしたナルディアは




 ようやくこの世界に帰って来たのだった。








お読みいただきありがとうございます!

面白いと思ったら、ブックマークやお気に入り登録をしていただけると嬉しいです。

評価★も励みになります!続きもぜひ読んでくださいね。

この物語は日・水・金の19時に更新します。

次回もお読み頂けると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ