今のうちに、たこ焼が食べたい!
イカ星人の上司は、10本も足?もしくは手?があるだけに、仕事が早い。
同時進行で、10個の作業をこなすことが出来る。
ゆえに、8本足のタコ星人を出し抜き、イカ星人が銀河連邦の覇道を、握ることが出来たと言っても過言ではない。2本の差は大きかった。
そんな時代、イカ星人の上司は、わたしに尋ねた。
「ところで地球には、たこ焼きなる食べ物があるそうだが、君は食べたことがあるか?」
この答えの正解は何だろう?
わたしは考えた。
タコ星人と言っても、所謂タコではない。
タコから進化したと言うだけの話だ。
人間が鼠から進化してのと変わらない。
言わば哺乳類全般を意味する。
そしてこの問いを投げかけてきたのは、イカ星人の上司。
タコ星人とイカ星人は、ライバル関係。
ここでイカ星人にすり寄るのも悪くはないが、しかし、わたしの中でその危険性を知らせる生存本能が働いた。
「いや知らないですね。そんな食べ物。きっと原始時代の食べ物だと思います」
「おお、そうだったか。それは良かった。君に栄転の知らせだ。」
と新しい上司のタコ星人を紹介された。
セーフ。
ふ~嫌な汗が流れた。
地球人が、銀河連邦に加盟し、異星人との交友が普通になったのは、10年前の事だ。
当然、地球文明は激変した。
日本で言うと、明治維新を遥かに超える激変だった。
おしまい




