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『朱里ちゃんの微笑み』短編小説集   作者: 健野屋文乃
14 かなうの章

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120/122

中学の時、誰が誰を好きだったか解る図【転】招待状



☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆





同窓会後のお楽しみ会の催し物として、



イベントを企画しています。




よろしければ、このカードに、



あなたが中学時代に好きだった人の名前を記入して、



同窓会2次会に持参してください。




『中学の時、誰が誰を好きだったか解る図』



を制作したいと思っております。




中学時代の恋なんて時効です。



皆様の参加をお待ちしております。




お楽しみ会主催者のアキナイより





☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆*・:。〇。:・*☆






「なんじゃこれー!」



オンボロアパートの一室で、モモカは叫んだ。




わたしも、その手紙の内容に驚いた。



だって、わたしも書かなくてはいけないって事でしょう。




「アキナイって言ったら、あの守銭奴のエロエロ野郎でしょう!」



エロエロ野郎の件は、まあわたしたちに落ち度があるのだが。




「なんでわたしが書かないといけないのよ!」



モモカはお怒りだが、




「でもアキナイくんの商売って、ウィンウィンは絶対だったはず。



それはみんな知ってるでしょう。必ず結果的には得をする。



それに参加しないってのは、損じゃない?」




わたしの言葉に、モモカは口止め料とその後の事を思いだしたのかも知れない。



少しにやけて、



「まあ、そうだね。でも恥ずかしいよ」




みんな守銭奴と言いながらも、ウィンウィンは絶対のアキナイくんを信頼していた。



その信頼があるのであればこそ、きっとみんな参加するはずだ。




きっとモモセくんも。




そしてわたしへの手紙には、もう一つの手紙が、




『モモカちゃんとモモセの身辺調査完了、成功確率は高いと思われる』



あいつ、色々裏で動いているらしい。





つづく


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