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転生者は異常な程に成長しました。 〜自重?そこら辺に投げ捨てたわ〜  作者: 冬桜 ライト
◇第一章 異世界転生ですか?
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24/42

第21話 初めての対話です。




 ジークが眠ったあと、訓練も滞りなく終わり、リビングに戻ってきた面々。先程の訓練の反省会を軽く終わらせた(のち)、雑談に入る。


 そしてある程度の時間が経つと、いつも通りエヴィがアレクシスに、オズワルドとキャロラインの迎えの時間を知らせる。

 アレクシスが他三人に一言二言伝えると、いつも通りエヴィを引連れ転移して、二人を迎えに行った。


 そして、アレクシスがオズワルドとキャロラインの二人を連れて家に帰ってくる。

 二人は家に着くや否や、自分たちの部屋へと駆けていった。


 アレクシスも先程まで4人で話し合っていたリビングに戻ると、未だ話しを続けている3人に目がいった。

 アメリアも戻ってきたアレクシスに気がつくと、チラリと日の差し込む窓と時計を見て、テオバルトとパトリシアに一つ問う。


「──あら、もうこんな時間……。そういえば、パティとテオさんはどうするの? 今日はこのまま泊まっていくのかしら?」


 その質問に対して、テオバルトが頭を掻き毟りながら答える。


「あァーそれもいいかモしれねェガ、今日の所ハちょっト予定があるカラ、そろそろお暇させテもらうゼ」

「ふむ、そうか……だがまだ日が落ちてないとはいえ、こんな時間に帰ると着く頃にはかなり遅くなるんじゃないか? 二人なら心配はいらんだろうが、グレン君もいるのだろう?

 たしか、王都方面だったよな? ・・・なんなら、私のスキルで送ろうか?」


 アレクシスが心配そうにそう言うと、パトリシアとテオバルトがキョトンとした様子でアレクシスの顔を見やった。


「え、いやいや! アルアルのスキルを使うまでもないでしょっ! というか、この距離ってそんなにかからなくない?

 って、王都方面? ……あれ? そういえばまだ言ってなかったっけ?」

「あァ、なるほどナッ! そういうことカ! そういヤ言うの忘れてたナ! ガッハッハッ!」


 テオバルトはなにか腑に落ちたように、ポンっと手を打つ。そして、あっけらかんとした様子で、


「オレらついこノ間、この村ニ越しテきたんだワ。ほラ、すこシ遠いガ、あっちノ方にあル、二階建てノ赤い屋根の家ダ」


 と、窓から外を指さして、そう言った。


「なにっ!? そうだったのか!

 確かに、あの家に誰かが引っ越してきたと風の噂で耳にはしていたが……まさかテオとパティだったとは! ……む? それにしてもいつ頃引っ越してきたんだっ?」

「あァ、丁度1~2週間くらイ前ダ」

「なるほどな。……ふむ。ということは、これからは近い頻度でうちに来れるのか?

 ……と言うよりも、そもそも二人はなぜこの村に引っ越してきたんだ?」


 アレクシスが不思議そうに二人にそう尋ねると、今度はパトリシアが「えーとねー」と語りだし、引越しの経緯を説明する。


「順を追って説明すると、まず私がグレンを産んでから一年近く経ったし、また四人で一緒に冒険に出たいなーって思ってねー。

 元々いつでも戻ってきていいって言ってくれてたし、そろそろいいかな?ってね。


 それで、その冒険したいって話とかグレンのこれからの環境の話とかを交えてテオ君と色々話し合った結果、元々住んでた王都からこの村までを何度も往復するより、いっその事静かにのんびり生活出来そうなこの村に住んじゃおうかな? って話になってさー。

 それに、メリりん……というか、二人からの手紙で私達もこの村に住まない? とか言ってくれてたし、丁度いい機会かなってねー」


 最後の方は少しうきうきと嬉しそうな様子で、話を締めた。


 その話を聞いたアレクシスは「そうか」と一言呟いて、アメリアと顔を見合わせる。そして、小さくふふっと声を漏らすと、パトリシアとテオバルトに、笑顔でこういった。


「この村にようこそ、二人を歓迎するわ♪」

「うむ、私も歓迎するぞっ。……また四人で一緒に冒険に出ような」


 最後のアレクシスの言葉に、パトリシア達は再度顔に笑顔をうかべ、「ありがとう」と言った。そして、二人が帰る瞬間まで、みんなで楽しそうに笑いあった。



◇◆◇◆◇



 side:(ジーク)


 ──そして時は流れ、あれから……グレン達が来てから半年。つまり、丁度200日が経過した。


 あの後起きた時に母さんから聞かされたんだけど、どうやらグレン達はこの村に引っ越してきてたらしいな。


 ・・・それを聞いた瞬間は、「よっしゃ! 『教術』スキルを上げられるっ!」と喜んだが、すぐにグレンのことをスキル上げ機としか考えてない自分にハッとした。

 ……まぁ次会った時には普通に友達っていう認識に戻っていたが。……いや、どちらかと言うと同族(化け物仲間)感覚かな?



 あ、そうだ。とりあえず前回と同じように成長した俺の能力を見せようと思う。

 ……ってことで、〝メニュー〟。



───────────────────

◆メニュー

◇名前:ジークハイル・ベネット

◇種族:ミクスシード

◇年齢:1歳

◇LV:85

◇HP:100 MP:100

◇CON:健康

◆スキル

◇特殊系

超越成長(オーバー・グロース)】【最適進化(エボルヴ・ステータス)】【記録閲覧(アーカイブ・レコード)

神之贈物(ゴッド・ギフト)】【支援補助(アシスト・サポーター)】【無病息災(ヘルス・ライフ)

天性才能(ジーニアス)】【主役補正(プロタゴニスト)

◇武術系

【杖術Ⅶ】【統率Ⅲ】【狙撃Ⅲ】【鼓舞Ⅴ】【覇気Ⅵ】【蹴脚術Ⅸ】【重連撃Ⅵ】【聖魔剣Ⅴ】【先読みⅢ】【剣聖術Ⅶ】【拳聖術Ⅶ】【盾聖術Ⅶ】【双聖術Ⅷ】【暗殺術Ⅴ】【遁走術Ⅳ】【気功術Ⅹ】【短剣聖術Ⅳ】【徒手空拳Ⅵ】【怪力無双Ⅶ】【自動反撃Ⅴ】【瞬間回避Ⅵ】【敵意誘導Ⅴ】

◇魔法系

【禁忌術Ⅸ】【封印術Ⅶ】【破邪術Ⅶ】【無詠唱Ⅹ】【龍魔法Ⅷ】【樹魔法Ⅷ】【灼熱魔法Ⅹ】【氷結魔法Ⅹ】【大地魔法Ⅹ】【暴嵐魔法Ⅹ】【雷鳴魔法Ⅹ】【神聖魔法Ⅸ】【暗黒魔法Ⅹ】【変質魔法Ⅰ】【時空魔法Ⅷ】【神霊魔法Ⅶ】【便利魔法Ⅶ】【魔素魔法Ⅹ】【融合魔法Ⅴ】【魔力調節Ⅵ】【術式支配Ⅳ】【神秘妖魔Ⅹ】

◇技能

【舞踏Ⅴ】【掃除Ⅲ】【料理Ⅳ】【教導Ⅵ】【愛撫Ⅱ】【達筆Ⅱ】【細工Ⅶ】【模倣Ⅴ】【速読Ⅵ】【偽装Ⅹ】【欺瞞Ⅹ】【芸能Ⅴ】【子守りⅣ】【鍵開けⅢ】【登攀術Ⅱ】【使役術Ⅵ】【罠支配Ⅵ】【付与術Ⅵ】【演劇者Ⅸ】【巧会話Ⅵ】【支援歌唱Ⅴ】【道具作成Ⅵ】【道具整備Ⅱ】【地形把握Ⅶ】【瞬間着脱Ⅶ】【気配感知Ⅹ】【認識阻害Ⅹ】【魔力感知Ⅹ】【魔力操作Ⅹ】【霊力感知Ⅹ】【霊力操作Ⅹ】【瘴気感知Ⅹ】【瘴気操作Ⅹ】【聖気感知Ⅹ】【聖気操作Ⅹ】【波動感知Ⅹ】【波動操作Ⅹ】【並列作業Ⅹ】

◇身体系

【軟体Ⅳ】【超感覚Ⅹ】【超再生Ⅶ】【韋駄天Ⅷ】【天壁歩行Ⅴ】【栄養補給Ⅵ】【無空呼吸Ⅶ】【快適安眠Ⅷ】【総合武術Ⅳ】【瞬間移動Ⅷ】【景色同化Ⅹ】【威力調整Ⅹ】【身体装甲Ⅹ】【身体操作Ⅳ】【HP譲与Ⅴ】【MP譲与Ⅴ】【HP超増加Ⅴ】【HP超回復Ⅵ】【MP超増加Ⅹ】【MP超回復Ⅹ】【SP超増加Ⅳ】【SP超回復Ⅴ】

◇耐性系

【打撃無効Ⅵ】【衝撃無効Ⅳ】【疾風無効Ⅶ】【雷霆無効Ⅵ】【冥闇無効Ⅵ】【猛毒無効Ⅹ】【麻痺無効Ⅵ】【睡魔無効Ⅷ】【病魔無効Ⅹ】【混乱無効Ⅵ】【恐慌無効Ⅵ】【魅了無効Ⅰ】【精神無効Ⅴ】【気絶無効Ⅴ】【疲労無効Ⅵ】【苦痛無効Ⅴ】【瘴気無効Ⅵ】【痛覚無効Ⅴ】【環境適応Ⅳ】【堅牢堅固Ⅶ】【護法聖域Ⅵ】【状態免疫Ⅴ】

◇その他

【魅惑Ⅶ】【心眼Ⅹ】【慧眼Ⅹ】【明暗視Ⅹ】【千里眼Ⅹ】【地獄耳Ⅹ】【第六感Ⅵ】【超味覚Ⅸ】【超嗅覚Ⅹ】【超隠蔽Ⅹ】【神霊視Ⅳ】【聖魔眼Ⅴ】【医療術Ⅵ】【修羅化Ⅱ】【無心化Ⅴ】【理解力Ⅹ】【想像力Ⅹ】【情報収集Ⅳ】【表情操作Ⅴ】【絶対音感Ⅴ】【感情強化Ⅱ】【真実看破Ⅲ】【言語理解Ⅴ】【敵対特攻Ⅰ】【敵意感知Ⅶ】【思念通信Ⅶ】【起死回生Ⅷ】【魔物解析Ⅹ】【植物解析Ⅹ】【動物解析Ⅹ】【鉱物解析Ⅹ】【道具解析Ⅹ】【戦術解析Ⅹ】【高速演算Ⅹ】【高速思考Ⅹ】【並列思考Ⅹ】【絶対記憶Ⅹ】【神権代行Ⅹ】【精神統一Ⅹ】【極限集中Ⅹ】

◆称号

〈運命神イーデンミールの加護〉〈異界神アースガイアの加護〉〈英雄神ナムターグの加護〉〈剣戦聖〉〈棍戦聖〉〈野戦聖〉〈守戦聖〉〈双戦聖〉〈影戦聖〉〈火魔神〉〈水魔神〉〈土魔神〉〈風魔神〉〈雷魔神〉〈闇魔神〉〈光魔聖〉〈無魔神〉〈八方美人〉〈ペテン師〉〈満身創痍〉〈全適性者〉〈神々に愛されし者〉〈神々の意図に気づき者〉〈精霊に愛されし者〉〈逆境を乗り越えし者〉〈英雄の卵〉〈儁秀〉〈早熟〉『※〈転生者〉※』

◆使い魔

大精霊(光)LV238/マリナ

大精霊(闇)LV243/セレネ

───────────────────

>スキル《道具整備Ⅰ》《子守りⅠ》《鍵開けⅠ》《掃除Ⅰ》《料理Ⅰ》《舞踏Ⅰ》《登攀術Ⅰ》を獲得しました。

───────────────────

・進化スキル

指揮→統率 投擲→狙撃 見切り→先読み 呪術→封印術 聖術→破邪術 変化魔法→変質魔法 精霊魔法→神霊魔法 複合魔法→融合魔法 教術→教導 撫術→愛撫 識字→達筆 真似→模倣 歌唱→支援歌唱 音感→絶対音感 暑寒耐性→環境適応 狂化→修羅化 激情→感情強化 虚偽看破→真実看破

───────────────────



 うーん、我ながらいつもに増してBAKEMONOだな。んで軽くスキル説明だが、まずは新規習得したやつから説明しようか。


 まず『道具整備』だが、これはツクヨミを世話してたら手に入れた。まぁ一応アイテムって扱いだし、そう考えると確かに整備か。

 『子守り』はグレンと一緒に遊んでる時にゲットした。……うん、こちらも見様や考え方によっては、精神年齢差的に『子守り』と言ってもおかしくはないだろう。


 んで残りの五つだが、『掃除』と『舞踏』は片付けと暇潰しで。『鍵開け』と『登攀(とうはん)術』は部屋の鍵を勝手に開けた時と高いところに登った際に。『料理』は母さんが料理してるところを見てたらゲットした。


 とりあえず、新規習得したやつはこれだけだ。んじゃ次に行ってみようか。



 お次は魔法系の上昇度について説明しようと思う。まず最初に、『神聖魔法』以外の属性魔法が、全てランクⅩになった。


 あ、なぜ魔法だけこんなにも上がったかについてはちゃんと理由がある。まず第一に、『時空魔法』の〝箱庭世界(ディメンション)〟が、同時展開可能なことに気づいたからだ。


 ・・・それがこの大幅上昇とどう繋がるかと言うと……まぁ簡単な話、俺が寝ている間に複数の〝箱庭世界(ディメンション)〟を作り、その中に魔法を放っていた、ということだな。

 ……だとしてもそんなにいくか? って思うかもしれない。……が、俺が魔法に使った〝箱庭世界(ディメンション)〟の数は、なんと80個だ。・・・()()()()()()、な。


 つまり俺は、睡眠中に80×8属性……いや、『龍魔法』や『樹魔法』、『神霊魔法』とかも含めると、10以上の……計800以上にも及ぶ〝箱庭世界(ディメンション)〟を創り出して、魔法を発動していたことになる。


 ……さらに言うと、俺はその800以上分の〝箱庭世界(ディメンション)〟に、その数と同数の魔法を撃ってたから……800の2倍の数、つまりは1600以上もの魔法を同時発動していたってことだな。

 ・・・うん、もう今更だが認めよう。これは誰がなんと言おうと、間違えようのないくらいの化け物だわ。


 まぁそのおかげで魔法系は今まで以上にとてつもない速度で成長していき、ほぼ全ての魔法がランクMAX間近になった。


 ……ちなみに魔法系がランクⅩに上がった際、『火魔聖』とかの称号が『火魔神』ってやつに変わった。

 恐らくだが、これは魔法系に限らず、武術系のスキルもランクⅩになったら『剣戦聖』とかから『剣戦神』てきなやつに変わるんじゃないかな?

 あ、それと魔神系の効果は単属性の魔法威力が1.5倍から2倍に変わり、通常魔法威力の補正が大補正になったくらいだ。



 ……とりあえず、魔法系についてはこれくらいだ。他には……あ、そうそう感知系と操作系も全体的にランクがⅩになったな。それとLVも前回に比べて9上がったな。

 んであとは……いや、もうないかな? ……うん、なさそうだな。じゃあ早いところ次に行ってみようか。



◇◆◇◆◇



 それじゃあもう余計な前振りはなしで、早速本題に入るぞ。……多分、数人は察しているかもしれないが、また新規イベントだ。


 そんで、今回の栄えある新規イベントは……ズバリ、母さんたちと言葉を交わす、というものだっ!


 ・・・お前は何を言っているんだ? とか思うかもしれないが、実は俺、こんなにも立派(……立派?)に成長したのに、未だに母さん達とはっきりと言葉を交わしたことがない。大体あーうとかうぁーとしか言ってない。

 ……それでも意外と意思の疎通がしっかりとできてたりするんだが、さすがにそろそろ母さんや父さん達に、ちゃんと声にして意思を伝えたり、言葉を交わしたりしたい。


 ……まぁ少しだけ難しく言ったが、簡単に言えばみんなとお喋りがしたい。……家族と会話できないのって、意外と面倒なんだわ。



 とりあえずその辺は置いといて。一先ず、今現在の状況を簡単に説明しておこうか。


 まず今は第一声の丁度いいタイミングを見計らっている。……いるんだが、なかなかそのタイミングが掴めないでもいるな。……そもそもちゃんとセリフを決めてないし。


 あ、ちなみに今はキッチンで母さんの近くをうろちょろしている感じだ。……最近は自分の部屋よりも母さんと一緒に行動することが多くなっ──って今はどうでもいいな。


 ・・・ん? キッチン? ……あ、そうだ。第一声に丁度良さそうなセリフ思いついたわ。

 となると今の時間だが……うん、タイミング的にも良さそうだな。


 んじゃ早速。まずは母さんの服の裾を引いて、こっちに意識を向けさせる。そして、こちらに意識を向けて、俺を見たところで、


 ──今!


「ママ。おなか、すいた」


 ──そして、たった今思いついたセリフを言ってみた。・・・時間的にもちょうどお昼時だしな。このセリフを言うタイミングとしては、バッチリだろう。


 ……あ、ちなみに会話をしたいとは言ったけど、流石に第一声でいきなり流暢に話したりはしないよ? ちゃんと、少し片言にした。


 まぁそれでも、子供が初めて言葉を話したことには変わりがない。そのため──


「っ!? ジークちゃんお話できるのっ?」


 母さんはしっかりと驚いてくれた。


「うん、はなせる。おなかすいた」


 俺が続けてそう発言してみると、母さんは再度驚いたように目をぱちくりさせた。だがすぐに深呼吸して、息を整えた。

 んである程度落ち着くと、俺と目を合わせながら、俺に質問する。


「……ジークちゃんはいつからお話ができるようになったの?」

「わかんない。けど、みんなのおはなしきいて、おぼえた。おなかすいた」

「あらあら……。さすがジークちゃんは賢いわねぇ。・・・ねぇ、もう一回ママって言ってくれないかしら?」

「うん、ママ。おなかすいた」

「……本当にちゃんとお話ができるのねぇ。凄いわねぇ。あっごめんなさいね、ご飯ね? 今支度するわっ。ちょっと待っててねっ」


 ……ふむ、やっとお腹空いたに反応してくれたな。一応、第一声からずっと「おなかすいた」と言っていたのだが……どうやら、いきなり話し出したことについてが前に行き過ぎて、おなかすいたって言ってたのが気づかなかったようだ。


 ・・・ってか母さん、驚きはしてたけど引いたりとかはしなかったな。……普通はいきなり赤子が話し出したりしたら、多少は怖がったり引いたりすると思ってたんだが。

 ……まぁ生まれて二日目で相槌を打ったのに「天才ねぇ」で済ますような人だしな。今回もそんな感じにしか思ってないんだろう。



 それから数分待つと、母さんが離乳食を用意して、俺の前に置いてくれた。


「はい、どーぞー」


 とりあえず、出された離乳食を食べ始めると、母さんが嬉しそうな表情で俺の事を見つめてきた。・・・そんなに見つめられてるとちょっと食べづらいかな。


「どう? ジークちゃん。美味しいー?」

「うん、おいしい」

「よかったわー。……そういえばジークちゃん。急に言葉がわかるようになったの? それとも少し前から言葉自体はわかってたの?」

「いみは、わかってた。でも、ちゃんとはなすきかいが、なかった」

「あら、そうなの。……ジークちゃん、一つお話するわね。ジークちゃんのその賢さは、とても素敵で、とても特別なことなのよ。

 それで、賢いジークちゃんなら分かると思うけど、その事で傲慢に……いえ、自慢を? ……うーん、あっ、あまり言いふらしたりしちゃダメよ? ……わかったかしら?」


 ・・・途中で言い直したのは、子供が傲慢って言葉の意味を理解できるかわからなかったから、かな?

 あとただ褒めるだけじゃなくてちゃんと力を抑制することを勧める辺り、親バカとはいえさすが親って感じだな。・・・なんで俺、上から目線なん?


「わかった。あまり、いいふらさない」

「うん、偉い偉い。・・・ジークちゃん、本当に賢いわねぇ。パパが帰ってきたら、きっとびっくりするわねっ」


 あー、父さんは……どうなんだろう。母さんみたいに凄いわねぇで済ますのか、それとも少し怖がったり引いたりするんだろうか。

 ……ないな。うん。多分母さんと同じく親バカ発揮して「うちの子天才」ってなるわ。


 まぁとりあえず、母さんが引いたりしなくてよかったわ。・・・最悪、どっかに捨てられる可能性とかもあったし、少し不安だったんだよねぇ。

 まぁ今までの母さん達を考えると、そんなことはしないとは思うんだけどな。でもそんな未来の可能性は0%じゃないやん?


 ・・・でも本当に引いてくれてないみたいで……それどころか天才とか担ぎあげてくれた母さんに一安心だわ。



 ──そして、ジークが心から安心しきったその瞬間……アメリアの一言で、ジークの心と背筋に再度緊張が走った。


「──そうだわ、ジークちゃん。ジークちゃんは妖精さんや精霊さんを見た事ある?」

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